こうたの物語集

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小学生時代 16

僕が考えている間にも、ゆみか達は5時間目と6時間目の間の休み時間には、また何か相談しているようでした。僕には何を相談しているかわかりませんでした。
5時間目も6時間目も、いつもと同じようにはきはきと質問をしたり意見を述べているるり子や順子を見ていると、さっきまでの二人とは別人のように見えました。
6時間目が終わり、帰りの会が始まりました。そして、帰りの会も終わりに近づいた時です。ゆみかが手を上げて「メダカの水槽の周りが汚れているので、生き物係の人は放課後残って掃除をしてもらいたいと思いますが、どうですか?」とみんなに問いかけました。女子達が一斉に「さんせ~い」と答えると男子も女子の勢いに釣られるように「さんせ~い」と答えました。
生き物係りは僕です。僕はしまったと思いましたが、後の祭りです。案の定先生にも「では生き物係りの人お願いします」と念を押されてしまいました。
そして、帰りの会が終わると僕以外の男子は放課後の校庭に遊びに行くか、家へ帰ってしまいました。
僕は女子達を警戒しながら、ロッカーから雑巾を取り出し、そして僕は逃げるチャンスを伺いながら、一人で水槽の周りを雑巾で拭いて掃除をし始めました。
僕の掃除している姿を見て笑っているのか、これからの事を想像して笑っているのか、わかりませんが、時折女子達の笑い声が背中から聞こえて来ました。
僕は急いで掃除を終え、そして帰ろうとすると、お昼休み打ち合わせしたように、女子達が教室に残っています。びっくりしたのは、大人しい女子達も含めて、僕のクラスの女子全員20人が教室に残っていることでした。
僕が鞄を持って帰ろうとすると、女子達が二つある出口に分かれ、僕を教室から出さないようにします。
僕はゆみかのいない出口へ向かって行って、出口にいる女子たちに言いました。僕の視線はるり子に向いていたと思います。
「どけよ!帰るんだから!そこどけよ!」
僕は精一杯声を上げました。
るり子はそんな僕に少し優しい声で、「ちょっと、話を聞いてよ」そう僕に言いました。そして、すぐにゆみかも僕に近づいて来ました。そして、「せっかく、私達がこうたの事が可哀想だと思って、私に謝れば許してやろうって事になったのに、そんなにえらそうに大声出したらだめじゃない?」ゆみかが僕に声のトーンを抑えて言いました。
僕は小さな声で「謝ったらって?」そうゆみかに聞きました。ゆみかは「その話は後で話すから、取りあえず、教室から出ようよ」とそういいました。

続く


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