「そうだね、相手は何も知らない子供だもんね。こっちは「お前ら男子の体の構造全部知ってるぞ!」みたいな(笑)」
ゆみかが笑いながら言いました。
「こうた君、どんな風に思っているのかな?クラスの女子達に恥かしい所全部見られちゃうのって?私なら耐えられない!」
笑いながらるり子が独り言のように言いました。
僕はるり子を睨み付けました。
「ルリが見たいっていったんじゃん!」そう女子が口々に言って笑っています。
睨み付けている僕を見ながら「ごめんね。こうた君!そんなに睨み付けないでよ!」とるり子が言いました。そして、「早く、自分がモルモットになるって覚悟した方がいいよ」と笑いながら言いました。
るり子がこんな女子だったとは夢にも思っていませんでした。
「モルモットほどかわいくないけどね~」とみどりが続けます。
「あそこはかわいいけどね」とゆみかも続けます。
女子達が笑っているとき、「こうた、逃げないかな?」とあい子がそう呟きました。あい子から呼び捨てにされたのは今回が初めてです。つい半年前までは僕にデブと馬鹿にされていた女子に呼び捨てにされて、さらに顔が赤くなりました。
「逃げないようにみんなで見張っとこうよ。こいつの席、一番前だし、逃げそうとしてもすぐにわかるしさ。それと、もしこいつが先生に言いつけてもみんな知らないって通すんだよ。」
ゆみかはそう言いました。そして「私達女子だけの秘密だからね。」そう言ってみんなに釘を刺しました。
「絶対内緒にするよ、秘密の勉強会だもんね」るり子がそうゆみかの声に答えると、他の女子達も「内緒にするよ」と口々に言いました。
「もうすぐ、男子が教室に戻って来るからもう一度確認だけど、こいつ今はえらそうなこと言ってるけど、絶対に泣くと思うんだ。でも勉強の為だから可哀想だと思わずに全部脱がせることができるよね!?」
ゆみかがみんなに再度確認すると、「泣いたら少し可哀想かな」と僕に同情する女子もいましたが、あい子が「私4年生の終わりまでずっと、こうたに苛められて、泣いても許してくれなかった」とみんなに言うと、僕への同情は完全になくなりました。
そして、るり子の友だちのとみ子が「可哀想って思うのは、男の子の場合だけでしょ!こいつはモルモットだって思わないと!」とそういうと、女子達は「そうだね!」といい、こいつは脱がされて当然という空気になってしまいました。
僕はとみ子にまでそう言われてとても腹が立ちました。
「ルリちゃん大丈夫?ちゃんとパンツ脱がせることができる?」と他の女子がるり子に問いかけると「任せといて!」と、るり子が冗談ぽく言ったので、みんな大爆笑しました。
僕は、女子達が話をしている間、黙って聞いているのではなく、机を叩いたり、蹴ったりして怒ったりしていたのですが、女子達はそんな僕を無視していました。
そして女子達は、他の男子が帰って来るまでにはみんな自分の席に戻っていきました。
僕は、それからいかにして教室から逃げて帰るかばかりを考えていました。その時ほど5時間目と6時間目が終わるのを早く感じたことはありません。結局、他の男子から無視をされているので誰にも相談をすることが出来ず、かと言って先生に言うわけにもいかず、帰りの会が終わったら走って教室から出て行こうとそう考えるしかありませんでした。
僕が考えている間にも、ゆみか達は5時間目と6時間目の間の休み時間には、また何か相談しているようでした。僕には何を相談しているかわかりませんでした。
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更新お疲れ様です。放課後が、凄い楽しみです。次回を、楽しみに、しています。
2009/4/6(月) 午前 0:01 [ りょう♂ ]
伊吹様、いつもコメントありがとうございます。
楽しみにしていただいてうれしいです。
頑張って、早く更新できるようにしますね。
2009/4/6(月) 午前 9:06 [ こうたこうた ]