① (パフォーマンス至上主義型人間らしい外観へのこだわり傾向/(感情・気分的にハイになるための自己全能観に由来するところの)地道な努力や人間修養などの完全否定。 ② ①の結果として、極度の自己中心性が“人生が思い通りにいかないことの原因は全て外部に有る/気に食わないものは全て処罰せよ。”という他罰的ドグマを醸成し、 主流社会的価値観に対する大胆な侮蔑的デモンストレーションなどを、まるで“祝祭”のような高揚感をもって為す。
この段階においては始めはC型人間の内で腕力があり喧嘩に強い者、あるいは示威・威嚇的(相手を驚かせたり怖気付かせる)行動に秀でる者等(言わば“猿山のボス”)が統率権(ヘゲモニー)を多数者から信託されるところの「コモンウェルス(共和社会)」(※注1) が成立して階層社会が開始されるも、素朴な共和制ヘゲモニーは極めて不安定であることから、やがて直ぐに(第十二回6 of 32で述べた)「合理的認識」こそが、人が生き抜くための真の知的財産であることを正しく認識するメタ認知系諸能力に秀でた (つづく)
いざ命令/服従の連鎖構造が確立した階層社会の蓋を開けてみるならば、「(命令/服従の連鎖構造が社会集団的生産能を獲得するためにC型人間の普遍的均質性を亢進する際に)必然的にフィーチャーされるものが、 彼らに遍く普及させるべき他律的自尊心等」(第十六回16 of 30)であるがゆえに、上記の反抗の力動/虚構性を伴う権威の力動のように集団的防衛機能に係るなどして社会集団的生産能を劣化させる力動としての 『アンチ社会集団的生産能型力動』に係る諸力動運動が直ちに発動して、凡庸者が優秀者を駆逐しやすい傾向を増長させることを、我々は目の当たりにする。