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「昨日、6年の女子の家に行って何したんだよ!?」
「・・・」
「何したかって聞いてるの!?聞こえないの!?」
僕はゆみかへの恐怖から仕方なく昨日の出来事をポツリポツリ話し始めました。
ゆみか達は、興味深く僕の話を聞いていましたが、やよい達にパンツを脱がされ、またちんちんを見られたと話した時だけは、驚きの声と小ばかにした笑いを上げました。でも、僕はみゆきにおちんちんを触られ、勃起したことは黙っていました。
「また、6年生の子に見られたの?あんた露出狂?ちんちん見られるの好きなの?変態じゃん!」
ゆみかの言葉にみんなは声を上げて笑いました。僕は、恥ずかしさと悔しさで俯くしかなかったのですが、その時、同級生の女子の口から“ちんちん”という言葉を始めて聞いたので、びっくりしました。何故びっくりしたのかというと、女子たちは、男子の前では、男子の性器のことを言うときは“アレ”“アソコ”としか言わなかったし、同級生の男子に聞かれると恥ずかしいと思うから、言わないものだと思っていたからです。
「見られるの好きなの?」みどりが笑いながら、僕に聞いてきます。
「別に好きじゃないよ。大声で泣いちゃったし、だって脱がされちゃったんだもん。」僕は、自分が変態ではないということを理解してもらいたく、そして早くこの場所から開放されたくて、泣きながら精一杯答えました。
そして、「中学生の人もいたし、逆らえなかったんだよ。」と付け加えました。
先ほどまで、笑っていたゆみか達も、だんだん可愛そうというような表情になり、みんな黙っていました。
「わかったから、もう泣くなよ。」
僕にそういうと、ゆみかは僕に背中を向け走って行きました。みどり達もゆみかについていくように僕の前からいなくなりました。
ゆみか達に開放され、僕はその場に座り込みました。そしてもう一度涙を拭い、家に帰りました。
翌日、ゆみか達に泣かされてとても学校に行くのが嫌だったのですが、意外にもゆみか達は僕に一切ちょっかいを出して来ず、僕がゆみかに泣かされた事すら、誰にも言っていないようでした。その翌日も、その翌日も同じようにちょっかいを出してこず、僕は、やよい達には気をつけながらもクラスの中では、以前と同じように過ごせることになって良かったな~と思っていました。
そんな気持ちで過ごしていた何日か後の放課後、クラスのみんなで飼っているメダカに餌をやり終えて、僕が帰り支度をしていると、教室の外から「こうたく~ん」という声が聞こえました。声の主は、やよいです。
やよいの隣には、顔しか知らない女の子が立っていました。背はやよいより少し小さめの気の強そうな、少し大人びた感じの女の子でした。
僕は嫌な予感を覚えつつ、やよいの元へ行きました。
「こうた君、もう帰るんだよね。」
「うん、帰るけど・・・。」
「じゃぁ、一緒に帰ろうよ。」やよいは笑顔でそういいました。となりの女の子も笑みを浮かべて僕を見ています。
「うん、でも・・・。」
「嫌なの?」
笑顔が消えたやよいの一言に、僕には逆らう勇気はありません。僕はまたやよいの後をトボトボとついていきました。
やよいは、振り返り、「この子、同じクラスの京子って言うんだ。こうたの事話をしたら、“私も”って事になったから。お願いね」そう僕に言いました。やよいが何を言おうとしているか僕はすぐ理解し、逃げ出したかったのですが、抵抗しても無駄だと思い、すぐにあきらめました。
二人の後について、校庭を歩いていると、ゆみかとみどりが走って来ました。少し遅れて、あい子も来ました。あい子は、4年生まで僕が「デブ」と馬鹿にしていた女の子です。5年生になってからは、先生に女子にそんな事は言ってはダメだと起こられたので、あまり話しをしなくなりました。
「ちょっと、こうたを連れていくの辞めてもらえる!!」
ゆみかは怒気を込めてやよいに言いました。
「なんなの?あんた?」
やよいも負けていません。ゆみかに近づいて、そして「関係ないでしょ。あんたには」そう言い、今度は僕に「こうた君は、私達と一緒に帰るよね」そう言いました。
「こうた、帰らないよなっ!」ゆみかが僕に「帰るなよ!」というようにそう言いました。
僕は、黙って俯いて立っているしかありませんでした。するとすぐにやよいが僕の手を掴んで歩き出したので、僕もそのまま歩き始めました。
学校から出ると、やよいはゆみか達のことは忘れた様に、京子とこそこそと雑談を始め、時々振り返って僕の顔を見ては、くすくすと笑っていました。
しばらく歩くと、やよい達にパンツを脱がされた公園が見えました。やよいは、「京子の家は今日はおかあさんがいるから、今日はあそこでね」と言って、公園の公衆トイレを指差しました。
公衆トイレの前に着くと、やよいは京子に女子トイレに誰もいないか見てきてと頼み、誰もいないことを確認すると、僕のズボンのお尻の方のゴムを掴み、僕を運ぶように女子トイレへと連れて行きました。
僕は、これから京子におちんちんを見られるのにもかかわらず、相変わらず女子トイレはおしっこ臭いな~と思っていました。
するとやよいと京子と3人で女子トイレに入った後すぐに、誰かが走って女子トイレへ入って来ました。
僕達3人はびっくりして、その“誰か”を見ました。その“誰か”はゆみかでした。
ゆみかは、遊んでいた校庭からすぐに教室に戻り、帰り支度をして僕を助けに来てくれたようです。
遅れて、みどりも来ました。
「ちょっと、こうたを女子トイレに連れ込んで何をするの!?」
「こうたが可愛そうじゃない!」
ゆみかもみどりもやよいに噛み付くように言いました。
「私とこうた君は約束していて、別にかわいそうな事何にもしてないよ。」
やよいは“何馬鹿なこと言ってんの”というような顔でゆみかとみどりを見つめ、そう言いました。
僕は、女子に助けてもらっているという情けない気持ちとゆみか達の優しさに嬉しいという気持ちが混ざって複雑な気持ちでした。
「約束って何だよ!?」ゆみかがやよいに向かって言いました。
「あんたに言う必要はないけど・・・。」
やよいはそう言いながら意地悪な笑みを浮かべて、もったいぶるように少し沈黙しそして「私が見たいといったらちんこを見せるっていう約束だよ。」そうゆみかに言いました。
ゆみかは、僕の顔を見て「そんな約束してないよな。だって無理やり脱がされたって言ってたし、大声で泣いて嫌がったって言ってたよな」そう確認するように言いました。
「こうたは、泣くけど結局見せるの。この前は、確かに泣いたけど、ちんちん触られて興奮しておっきくして、皆に“エロ”って馬鹿にされてたんだよ。本当に嫌だったらちんちんが大きくならないって、みほのお姉ちゃんがそう言ってたしね。」
「そんな話は聞いてないよ。」
ゆみかは、怒りなのか、クラスの同級生の男子の恥ずかしい話を聞いて、頭に血が上ったのか顔を赤くして僕の顔を見て、さっきより小さい声で言いました。僕は、またゆみかに恐怖を覚えました。
「こうた、やっぱり変態じゃん。」
みどりが、あきれたというような声でそういいました。
「今日だって、黙って私達に着いてきてるし、意外と嫌じゃないんじゃないかな。」
京子がそう笑いながら言うと、僕の顎に手をやり、顔を上に向け、僕の目をじっと見ました。
僕は蛇ににらまれた蛙の様に、固まっているとやよいが近づいて来て、そして「証拠を見せて上げる」と言って僕のパンツとズボンを一気に下ろしました。
続く
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他の作品も好きですが、やはり「小学生時代」が一番です。しかし、それにしてもよいところで終わっていますね。なにしろ今度は顔見知りの同級生ですからね。お忙しいようですが、早めの更新をお願い致します。
2009/2/28(土) 午後 2:44 [ ファン ]
早速のコメントありがとうございます。
頑張って早く更新しますね。
2009/2/28(土) 午後 2:52 [ こうたこうた ]
更新、お疲れ様です。待ったかいがありました。でも、ゆみか達単独の行動になると思ったので、残念です。また、期待して待ってます。お体、お大事に(*^_^*)
2009/2/28(土) 午後 8:42 [ りょう♂ ]
伊吹様、クルクル王子様、コメントありがとうございます。
近日中にまた更新したいです。
2009/3/2(月) 午後 11:02 [ こうたこうた ]
いいですねぇ!これって貴方の実体験なんでしょうか?恥ずかしながら勃起しながら読んでいます。小説の方も楽しみにしています。頑張ってください。
2009/3/3(火) 午後 5:56 [ ハッセル ]
いつもコメントありがとうございます。
小説も早く更新したいと思っていますが、なかなかできなくてすみません。
頑張りますから、またコメントくださいね。
2009/3/3(火) 午後 8:21 [ こうたこうた ]