「威張っていたのにゆみかに泣かされちゃったね。男子のくせに情けないの~。」
みどりの言葉に、女子達は僕を見てまた笑いました。
「こうた!悔しくないのかよ!」
ゆみかが挑発するように僕に向かって言ってきますが、僕はゆみかに対して恐怖を感じており、何も言い返すことができず、俯いたままでいました。
「悔しくないのかって聞いてるの!」
みどりが調子に乗って僕の頭を叩く振りをして聞いてきたのですが、その時も僕は小さな声で「ひっ」と叫び頭を守るように手を挙げてしまいました。それがまた女子達の笑いを誘い、僕は笑いものになってしまいました。
それから、ゆみかが美智子に何か耳打ちをすると、美智子が僕に向かって「これから、偉そうな事言うなよ!」と言って来たので、僕は腹が立ちましたが、ゆみかに喧嘩で負けたばかりだったので、やはり俯いて耐えるしかありませんでした。
「美智子ちゃんにまで言われちゃったね。」
「・・・。」
「これからはみんなの事“ちゃん”付けで呼ぶんだよ、呼び捨てにしたら許さないから!」
みどりが自分が僕に喧嘩に勝ったかのように得意気に言ってきます。
僕は俯いたまま聞いているとゆみかに髪の毛を掴まれ顔を上げさせられました。
僕はまた叩かれると思い「ひっ!」と声を上げるとゆみかはにやっと笑い、僕が一番聞かれたくないことを聞いて来ました。
「昨日、6年の女子の家に行って何したんだよ!?」
「・・・」
「何したかって聞いてるの!?聞こえないの!?」
ゆみかは僕の髪の毛を掴み、前後にふりながら意地悪そうに僕を見ていました。
続く
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だんだんと盛り上がって来ましたね。
今度は特に、同級生のしかもさっきまで男だという理由で威張っていた相手ですから、どうなるのか楽しみです。
2008/12/28(日) 午後 7:54 [ ファン ]