僕は、逃げるようにみほの部屋を出ると、走って家に帰りました。
みほの家を出て、家へと向かって走っている途中でまた恥ずかしさと悔しさでまた涙が流れて来ました。僕は走るのを止め、涙を拭い、そしてまた家へと走りました。
家に着くと、僕は自分の部屋に入り、鞄を机に置くとベッドに座り、そして、みほの部屋でみゆきにされた事を思い出しました。
“あんなに恥ずかしい事をされたのに”“あんな悔しいことをされたのに”“どうしてここは大きくなってしまったのだろう”そんな事を考えながら、ズボンとパンツを膝まで下げてソコを見ながら後悔していました。しかし、後悔とは裏腹に、ソコはみゆきにされたようにまた大きくなってきてしまい、それがまた腹立たしくて涙が出てきます。
忌々しい大きくなったソコを見ながら“僕は変態なんじゃないだろうか?”そう思いながら、、ソコを隠すようにパンツとズボンを履きました。
ちょうどその時、母が帰宅し、そして夕飯の準備ができたという声がしたので、僕は泣き顔がばれない様に顔を洗い、母の下へ行き夕飯を食べました。
母は、僕の様子が変なのを感じ取ったのか、「今日は元気がないね」と心配そうに言いましたが、僕は悟られないように、努めて明るく、「大丈夫だよ」と答え、夕飯を食べ終わるとすぐに自分の部屋へと戻りました。
翌日、またもや憂鬱な気持ちで学校に行かなくてはなりませんでした。
僕は、学校では、やよいやみほやめぐみになるべく会わないようにまた教室か男子トイレで過ごさなくてはいけないなと考えながら教室に入りました。
僕が教室に入ると、僕の落ち込んだ気持ちなど気にも留めず、ゆみかが僕に近づいて来ました。ゆみかは昨日、やよいに言われて言い返すことができなかった事が悔しかったようです。
「こうた、いつから6年の女子の子分になったんだよ!」
ゆみかは、僕にはいつも攻撃的な口調で話をしますが、今日は特に攻撃的です。
「別に、子分になんかなってないよ!」
僕も、“やよい達には逆らうことができないけど、同年の女子には負けてたまるか”という気持ちもあり、ゆみかに負けず強い口調で言い返しました。僕はそれ以上言わず、自分の席に座りました。
しかし、すぐにゆみかの言葉に反応して、ゆみかとゆみかの取り巻きの女子達が数人が席に座っている僕を囲むように近寄ってきました。取り巻きの女子達は、昨日放課後ドッヂボールをやっていた女子達です。
「あの6年の女子って、こうたのパンツ脱がした子じゃないの?」
「そんな女子のなんで子分になってるの?」
女子達は口々に好き勝手な事を言って、僕を口撃しているつもりなのでしょうか。
「どうせ、あの子達に泣かされるのが嫌だから、逆らえないんだよ、きっと!」
ゆみかが、僕を馬鹿にしたように女子達に言い、そして「こうたは、あの6年の女子の弟なんだもんね~」と言って僕の頭をぐりぐりと撫でて来ました。そして、女子達は僕のその様を見て笑い出しました。他の男子は、僕とゆみか達が遊んでいるように見えるのか、僕達には気にも留めていません。
「いい加減にしろよ!」
僕は、ゆみかの手を乱暴に払い、ゆみかを睨みつけました。
いつもならこれで終わるのですが、今日はいつもと違って、僕を挑発するように、僕の頭を軽くはたいたり、撫ぜたりしてくるのです。
僕は、もう一度ゆみかの手をさっきより乱暴に叩きました。
「痛ったー。」
ゆみかは大袈裟にそう言うと、叩かれた手を振りながら、少し怒った顔をしたかと思うと、ニヤっと笑い他の女子達に向かって言いました。
「女子に暴力を振るう子なんて男じゃないよね~。私たちもこいつのパンツ脱がしてやろうか?」
ゆみかの一言に女子達は大爆笑し、そして朝の会の時間になったので、各々自分の席にやっと行ってくれたのです。
続く
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同じクラスの女子に頭を撫でられる=子供扱いは恥ずかしいですね。6年の女子どころか、この年代は同級生の女子にもかなわないのかもしれません。
2008/6/12(木) 午前 0:14 [ ファン ]
コメントありがとうございます。
ファンさんの仰るとおり、この頃は肉体的にも精神的にも男子より女子が勝っているように思います。僕の場合は、正に両方とも女子に劣っており、恥ずかしい目にあうわけですが・・・。
また子供の頃を更新していきますので、詳細はその時にでも書きます。
2008/6/12(木) 午後 8:17 [ こうたこうた ]
masaさん、コメントありがとうございます。
今週の土曜日か日曜日に更新しますのでもうしばらくお待ちください。
楽しみにしてくれてとても嬉しいです。
2008/7/2(水) 午後 9:19 [ こうたこうた ]