「ロッキー」「ライズ」に見るカーナビ戦略の迷い

ダイハツコネクトがDCMを搭載しない理由

トヨタ「ライズ」、ダイハツ「ロッキー」のメディア向け試乗会場の様子(筆者撮影)

「ディスプレイオーディオとダイハツコネクト対応ナビ、あなたにピッタリなのは、どっちぃ~? 迷っちゃう」

ダイハツが11月に発売したコンパクトSUV「ロッキー」のウェブサイトで、「ダイハツコネクト」を説明する動画の最後は、そんなフレーズで締めくくられている。

ユーザーもメーカーも迷っちゃう

実は、迷っているのはユーザーだけではない。ダイハツもトヨタも、ディスプレイオーディオ戦略について、まだ迷いがあるにように思えるのだ。

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ディスプレイオーディオは、2019年9月に日本で発売開始となったトヨタ新型「カローラ」の全グレードで標準装備となった。見た目は、DVDやCDプレーヤーの付かない大型ディスプレイといったところだが、その実態は車載通信機DCM(データ・コミュニケーション・デバイス)を連動させた次世代コネクテッドカーの中核的なデバイスだ。

新型カローラのメディア向け試乗会の席上、ディスプレイオーディオ開発担当者は「一部のモデルやグレードを除き、DCMと共にディスプレイオーディオはトヨタ車の標準装備となる」と明言している。

ディスプレイオーディオを装着したダイハツ「ロッキー」のインテリア(筆者撮影)

ところが、カローラ発売開始の2カ月後、11月に発売されたコンパクトSUV「ライズ」では、兄弟車である「ロッキー」と同じくディスプレイオーディオは標準装備ではなく、メーカーオプションでの設定とした。

ライズは、トヨタ車として初めてダイハツの次世代プラットフォーム「DNGA」を採用するなど、ダイハツが主体となって開発が行われた。そのため、ディスプレイオーディオを含めたコネクテッドサービスについても、ダイハツの影響力が強いモデルだといえる。

11月中旬に千葉県内で実施されたロッキー&ライズのメディア向け試乗会で、ダイハツ関係者は「(ロッキーとライズの)販売台数のうち、1~3割がディスプレイオーディオを装着すると見込む」と、かなり幅を見た予測を示した。その背景には、さまざまな要因が見え隠れする。

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  • cedeefde6be6
    う~ん、この会社に限らず、この手のシステムそのものがいるか?と思うけどな。
    自動運転でレベル5ならまだしも、”人間”が運転するのならシンプルでないといけない。
    それこそワンクックで機能すればいいけど、これだけ機能が付くと、目的の機能のに至るまでに何回もクリックをしないといけないと、それこそ運転しながらスマホを使って事故を起こしたり、警察に捕まる話になるし、運転中に機能制限をすれば、バカが制限解除のプログラムやシステムを手に入れて使う連中も出る。
    迷いと言うか、今の車の運転システムでは採用できないだけに話だろう。
    しかし今の車って結構グラスコックピットなんだけど、情報だけが多くて常にクリスマスツリー症候群になっていて、必要な情報が分かりずらい。
    航空機みたいに普段は最低限の情報で有事にクリスマスツリーになれば人間も”危険”だと判るが常にその状態で慣れると本当の危険に対処できないだろうな。
    up9
    down3
    2019/12/14 09:50
  • ham7fea2850a161
    デイスプレイオーデオを標準装着すると車を安く買いたい客には不評だ。しかし別売りのカーナビを新たに付けようとする者には割安と言える。
    ディスブレイオーディオを付ける客はトヨタ・ライズを買い、付けたくない客はダイハツ・ロッキーを買う。
    up5
    down3
    2019/12/14 08:46
  • ham7fea2850a161
    小型セダンが売れなくて小型SUVが売れるようになった理由を評論家が述べていた。それによると、外車セダンやレクサスセダンがパンパン売れる時代に小型セダンに乗るのはみじめさを感じるからだと。つまりセダン車の選択には階級意識が存在している。
    その点、SUVは新しいジャンルなので、車の大きさは必要性で選ばれていると思われているからだ。つまり必要性で階級意識が弱いからだ。
    up2
    down2
    2019/12/14 09:10
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