ストロング・ゼロを独りで飲んでいるよりも心地良い時間と空間は難しい

ストロング・ゼロな週末

　ここ最近の週末で自分が何をしているのかを正確に記述するほどに不都合な真実が明らかになる。

　そもそも仕事が忙しい。会食が続いてプライベートがない。朝は朝は経営やら技術やらの勉強しているなどといった状況が重なると追加で遊ぶ予定をいれる気にもならず、かといって作った暇でやっているのはストロング・ゼロである。ストロング・ゼロが3本だと安くなるって言われると27%相当のアルコールを摂取せざるを得ない。それもロング缶で。

　家ではビールだけに留めておきたいと思いながらも、痛風リスクを考えると致し方ない。本当のギルトフリーはどこにあるのか。

余暇を作った挙句の話

　社会人なりたての頃は大学時代の友人と遊んだり、勉強会とか異業種交流会とかオフ会とかにそれなりには出席していた。それに対して「くだらない」と思うのも早かったけれど、斜に構えながら誰かに誘ってもらうのを待っているのが一番格好悪いと気づいたのは三十も過ぎてからだ。

　付き合っていた人と別れてからは婚活をしてみたり、知らない人達の集まりやバーに顔を出してみたりもしてきたけれど、もう色々な意味で遅かったのかもしれないとまた斜に構えている。婚活の予定を作ることで規則正しい生活をしていた事は否めないが、家でストロング・ゼロを独りで飲んでいるよりも心地良い時間と空間は難しい。

　余暇を作るために頑張ってきたのに、作られた余暇をストロング・ゼロで浪費している。開拓者ルートというのは、そういうものなのかもしれないが「直視したくない不都合な真実」を強い力で無にするためにストロング・ゼロをもっと飲む必要性も感じている。

アル中ワンダーランド (ＳＰＡ！ＢＯＯＫＳ)