昭和10年頃に作成されたと思われる「信州名所 森の杏絵はがき」より、いにしえのあんずの里をご紹介。(トリミングしてあることご了承ください)
▲村の中心地附近らしい。左の木造2階建ては学校だろうか。
民家はかやぶき屋根ばかりである。
ここがどのあたりか推定してみると、山の形から下の画像の○エリアと思われる。
このえはがきが土産用に販売されたものか、なにかの記念に配布されたものかは不明。
【おまけ】まだまだあるあんずの里画像
|
資料
-
詳細
仲町交差点松崎スポーツ前あたりから北へ向かって一番街の通りを撮影した画像です。大正10年前後と推定されます。
右は菓子舗亀屋。二軒先に見える白い二階建て洋館が渡辺呉服店(山吉)の洋服部です。明治40年代に建てられ洋服と付属品一切を扱っていました。その向こうのドーム型の洋館は第八十五銀行(現埼玉りそな銀行川越支店)です。左の小さいトンガリ屋根の塔は近亀時計店で、銀行よりも奥に見えますが実際は手前に位置します。画像ではわかりずらいですが、自転車に乗っている人、自転車に荷物をくくりつけている人、子守りをしている子供などが確認できます。
こちらは現在の同地点。亀屋の店構えは今も変わりませんが、続く家並みは消滅してしまいました。
もうずいぶん前にある個人の手記をネットで読んだら、その方の母親の実家が戦前に亀屋の隣だったと記してあったのですが、今ではいくら検索しても見つからずよく読んでおけばよかったと少し後悔しています。
|
■昔の店
大正3年頃に撮影された小間物店の店内の様子です。
川越ではなく山形市にあった店ですが、今とは違う店の雰囲気が興味深いのでここに
掲載してみました。
雑然と商品が置かれています。店先は土間になっていてお客さんは坊主畳のふちに腰掛けていろいろほしいものを出してもらって買物をしたようです。いわゆる座売りですね。お客さんが暖をとるための火鉢がふたつ置かれています。扱い品目は洋服・トンビ(注1):・コート・マント・洋傘・帽子・靴・カバン・莫大小(注2)・毛布・ひざ掛け・貴金属指輪帯止め・蓄音機・オルガン・ヴァイオリンと現在の小間物店とはずいぶん違います。蓄音機が三台と真ん中あたりにレコードが置いてあるのがわかるでしょうか。レコードはむき出しですが、撮影のために出して置いたのかもしれません。奥にはガラス戸棚があって、商品がぎっしりと入っているのがわかります。
明治大正頃の川越の店もこんな雰囲気だったんじゃないかと思います。
(注1)トンビ・・・男性用和装コート
(注2)莫大小・・・メリヤス
|
■アンティークなもの
片付けをしていたらひょっこりと出てきた豆カメラ。
小学生のとき、友人の誕生会によばれてゲームに勝って賞品としてもらったもの。
負けたひとりに執拗にこれを譲ってくれと迫られたのを覚えている。
「BELL14」というこのカメラ、ネットで検索したらカメラの性能や思い出を綴っている文章がずいぶんと あった。
そんなに有名だったとは知らなかった。
おもちゃながらも撮影できるらしい。
さすがにフィルムの入手も困難だろうから、このカメラはまたケースに収めて大切に保管しておこう。
養寿院門前の路地にいつのまにかアンティークショップがオープンしていた。
この分野、最近の川越に増えてる?
古い町によく似合うと思う。
ゆっくり探せばお宝に出会えるかもしれない。
アンティーク道具類にはあまり魅かれないけれども、以前から箱膳はほしいと思っている。箱膳でいっぺん食 事をしてみたいのである。
それからギザギザの厚手ガラスの酒用コップ。
先日「モース展」を見た江戸東京博物館に出張販売していたレトロな家庭用品を売るショップで見つけて
とてもいいと思った。新品だけれどちょっと高くてあきらめたのだが・・
|