勝ち負けをつけちゃいけないと思った。物事に。。。
昨日、豊島園プールにいってきた時の話。日光浴をしていると小学生くらいの男の子が言ってきた。『おじさん、
流れるプール一周、どっちが早いか勝負してくれませんか?』
話しを聞くとお兄ちゃんとお兄ちゃんの彼女と三人で来たらしく気を使って2人きりにさせてあげているという。
実に優しい子だ。
「よーいっ、ドンっ!」
そう言って僕は流れるプールまで走って行った。
『せこいよおじさんっ(笑)』
そういって彼も追いかけてきた。
結果
圧勝だった( ̄ー ̄)
彼がいう
『おじさん早いよ!負けちゃったな。そうだ次はスライダープールで競争しようよ!』
(おじさん…。)
そして2人はスライダープールへいく。
隣のレーンにスタンバイし
真っ黒に焼けたアルバイトの従業員のキッカケを待つ。
『おじさんお先にっ!』
フライングして丸い筒へと吸い込まれて行った少年
負けじと勢いをつけ僕もスタート。
結果
何とか僅差での勝利
( ̄Д ̄)
大人のチカラを見せつけた。
すっかり仲良くなった彼にかき氷でも買ってあげようと
パラソルの下で待たせ
二つのかき氷を買っていく。
『いただきまーす!』
そして、食べている途中で気づく。
【こ、こいつ、どっちが早く食べ終わるか勝負しにきてる】
比較的氷を一気に食べるのが苦手な僕だが勝負となったら話しは別だ!
尋常じゃないスピードでたいらげ男の子を追い抜く。
勝利した僕は満面の笑みを浮かべ男の子を見下ろしていた。
「これが全てじゃないさ、
じゃあな少年っ。」
トントンっと肩を叩き僕は更衣室に戻って行った。
シャワーを浴びロッカーを開け
着替えようとすると
さっきの彼ももう帰るのか
10mくらい隣のロッカーの前で体を拭いていた。
水着を脱ぎ体を拭いていると気づく。
少年がこっちを見ている。
向き合う裸の少年とおじさん。
ま、ま、ま、
負けてたよ。_| ̄|○俺。
何食わぬ顔で着替える俺の後ろを着替え終わり荷物をもった少年が通り過ぎる時満面の笑みで少年は言う
『これが全てじゃないよ、
じゃあね、おじさん。』
トントン
っと肩を叩かれ少年は消えていった。
それはそれは暑い日だったけど
流れて口に入ったのは
汗じゃなかった。