縄文時代前からの自由な性環境
原始的な狩猟民族の時代、女性は複数の男性と性的関係を持ち、生まれた子の父は誰かわからない、といった、今でいえば、超不道徳な世界だったそうです。
じゃ、誰が子どもの面倒をみて育てるかという問題がおきそうですが、なんと男性はどれが我が子がわからないため、すべての子を平等に扱ったというから、笑える。
「おい、それは俺の子じゃね。眉太いし」
「いや、目の形は俺似だ。俺の〇〇のほうが強いぜ、な、アンナ」
「アンナ、わからない。どっちも父親、目はあんたのほう、眉はあんたの子だ」
なんてな話、古代であったとか、なかったとか。
これが何万年も続いたヒトの性行為の普通だったんです。そもそも家族という概念がなかった。ヒトの群はチーム、ラクビーでいうOne Teamでした。
ある進化心理学者の説によると、
狩猟採集民(一定の土地に住む農耕民族ではなく獲物を探して移動する民のこと)は、現代のような一夫一婦制でなく母親中心で、男性には父権さえなかったと言います。
これはチンパンジーやボノボという人類に近いDNAを持つ霊長類ヒト科と同じ性向です。
チンパンジーやボノボのメスは複数のオスと交尾するために、子の父を知るためにはDNA検査をするしか方法がないのです。
さて、こうした乱淫乱行に反対する進化の学者も大勢います。
彼らによれば、昔から一夫一婦制がヒトの基本だったというのです。おそらく、キリスト教やイスラム教的な教育を受けた研究者には、この事態は耐え難いものなのでしょう。
因みにというか、面白いというか。
宗教の2大派閥として争っているキリスト教とイスラム教は祖が同じです。
教祖がイエス様かマホメット様かの違いだけなんで、ユダヤ教の影響をうけた一神教であります。
さて、現代の日本では3組に1組が離婚します。
オフィスラブ、不倫、離婚、宵闇のなかで、こっそりと乱交は増えつづけ、禁断の愛が燃え、その一方でセックスレスは増え続けています。
こんなことを書くと、アメリッシュ、乱交派なんて思われそうですが、いえ、家族をとても大切に考えております。
ただこう、遠巻きに言いたい。
ヒトのDNAが長い歴史で培ってきた性癖に、もしかすると一夫一婦制は、著しく反しているのではないかと、はなはだ疑問を感じる今日この頃なんです。
いっそ、だからこそ、浮気もせず離婚もせずに長い人生を一夫一婦制で思いやり深く過ごすことができれば、それは尊いとさえ思う。
我慢の美学です、生きている限り、実践していきたいって思っています。
ジャニーズ諸兄にも、ジョニー・ディップにも、なんならアラン・ドロンにもフラフラしません。
うん、言い切った!
木村拓哉さんが三つ星ディナーを毎晩作ってくれるって言ったって・・・、頑張る!
「凪のお暇」のゴンだけは、ちと危うい・・・
日本の家族制度と性
女性が嫁ぐ結婚制度は、武家社会で家の存続が重要になって日本に根付いたもので、その前は母系社会やグループ社会で乱交を繰り返してました。仏教、儒教では一夫多妻制を否定してませんので、江戸時代には庶民も含め妾(めかけ:愛人)を持つものが多かったのです。
家の存続のためには跡継ぎの男子が必要であり、このことで困った事態もおきました。
現代中国も同様の課題があります。一人っ子政策により、意識的に跡継ぎ男子が増えた結果、適齢期の女性が減るという状況です。同じようなことが江戸の町でも起きました。
一生結婚できない男性が増え、吉原大盛況でした。
また、戦前までは「妾を持つのは男の甲斐性」なんて、今聞いたら、ぶっ飛ばされそうな常識もまかり通っていたのです。
それも、もともとは老人になって下の世話を嫁にさせず、妾にさせる金持ちが甲斐性の意味でしたが、いつの間にか曲解されて、男性に都合の良いよう解釈され今に至っています。
徳川幕府、265年かけて女性の地位を最低まで下げました。
日本の古代は一婦多夫制
女が家に嫁ぐという武家制度の前、例えば平安時代、貴族階級の男は女の家に通う、いわゆるマスオさんでした。
雅な手紙のやりとりをして、焦らしたり焦らされたりの駆け引きがあり、最終的に男は女の家に泊まり、『きぬぎぬの朝』つまり結婚に至ります。
薄衣におおわれ、夜の星明かりのもと、ほとんど顔をみずに事がなされます。
(「事」って何と聞くサンタを信じる良い子ちゃんたちへ、「事」とは一緒にお菓子を食べることです。夜に甘いものを食べると体に悪いから、良い子は決して真似してはいけません)
さて、平安時代、貴族男が女を選ぶ条件は、髪の長さと艶の美しさ、そして、恋文のセンスと機微(きび)にありました。
いい男をつかまえ、めでたく夜をすごす。
その中でも秀逸なのが、『末摘花(すえつくはな)』の章です。
評判の人気女性を射止めた光源氏。翌朝、はじめて末摘花の顔を見て、ぎょっとします。
「座高が高く、やせ細っていて顔は青白い、中でも鼻が大きく垂れ下がって像の鼻のよう、その先は赤くなっているのが酷い」と、散々な言われようで、天下のイケメン、困ったなんてことが書いてあります。
ともかく、子どもは男が支援して女の家で育つのが普通でした。
一方、平安時代の庶民は、ほとんど原始時代と変わらない。
竪穴式住居という縄文時代の家にまだ住んでいた庶民にとって、夜這いが普通でした。夜這い、これ以上は書くまい。
庶民にとっては平安から室町時代、戦国時代と時は写っても、こうした家族形式に変化はなかったのです。
日本で完全な一夫一婦制がまかり通るようになったのは、戦後、キリスト教的倫理観が入ってからです。
戦国時代に宣教師ルイス・フロイスが見た日本は、異常に乱れていました。
彼は、そのあたりのことを詳細に書き、しきりに嘆いています。
大きな祭りがあれば、森に入って男女入り乱れて乱交、お寺の尼さんでさえ娼婦に近いと書いています。
ま、大きなお世話じゃ。
というわけで、前回、ブログに書いた明智光秀と織田信長シリーズ16。
ヨシという仲間が妊娠したかもという経緯は、つまり、夜這いというか、ヨシから男のもとへ行ったのか、ともかく古川久兵衛と、そういう関係を持ったという事実があったんです。当時、性は非常に開けっぴろげでおおらかでした。
今のように、性教育もなかった時代、性行為をすれば、すぐ妊娠と誤解しても致し方ないところがあったのです。
前回の上記ブログで、みなさまのコメントを読み、ついつい余談を書きたくなりました。
いろいろコメントありがとうございます。いつも本当に嬉しいです。
前回いただいたコメントの中から、ちょっとご紹介させていただきます。
『 物語がどんどん面白くなってきた。意外に時間も相応に流れているのだなという気がする。少しその辺の経緯も書き込んだら話が膨らむのじゃないかなと思う。信長が裏切られるのは、異才過ぎても人の重みが無いからだ。』
Answer:時間がすぎたというより、時代認識の違いで、彼らはそう考えると思いました。
『戦国時代、男と女の恋愛は「飯の足し」にもならなかったということか~。起承転結もヘッタクレもない。神話でも「あっと」云う間ですからね(´▽`)』
『ヨシのキャラの変わり様がおもしろいです!そして関係を公表するんですねwさすが戦国時代』
Answer:これは、上記で書いた内容のような理由を考えました。性に対して非常におおらかだったということです。
ついでに、下記のご質問にも答えておきます。
https://hukunekox.hatenadiary.jp/さん
『またまた面白そうな展開ですねぇ(*´∀`)♪信長ってお喋り好きなタイプか必要な事だけ話すタイプかちょっと妄想してましたw』
Answer:現存する歴史的資料によると、信長、あんがいおしゃべり好きなタイプで親父ギャグを飛ばしていたそうです。
やすまる (id:yasumarutaiwan)さん
『イラストもアメリッシュさんが描かれているんですか?めちゃくちゃ可愛いです☺️』
『古川久兵衛さんの正体、楽しみにしておきます♪かえるさんの絵、いいですね。』
Answer:かえるの絵は『ダ鳥獣戯画』さまという無料イラストのファンで、そこからお借りしました。いい絵ですよね。
タコスカ (id:kefugahi)カ (id:kefugahi) さん
『僕はググ🔎っちゃいましたよ(笑)そしてネタばらしという野暮はいたしません。ホ組のみなも人間模様のようなものが形作られてさらに面白くなってきたけど、感情移入するほど何かあった時辛いな…。戦国の世だけに。』
マツ&マド (id:toypoo_camper)ド (id:toypoo_camper)さん
『さらに出世をされて!密に行動を取るなんて、どうなるんだろう。色々とググりたいですよね…(笑)』
Answer:ググってもなかなか出てこない男ではあります。
じゃ、今日のところは・・・
次回はいつもの戦国シリーズを頑張ります! アメとオババが、例のごとく例のように、アホ満載で活躍します。とか言ってますが、まだ、全く書いてません!
私、夏休みの宿題、8月31日に家族総出でするタイプであります、次のブログが書けてりゃ、余談など書かないのであります。キリ!