satoponda

野口は以下のように書いている。 -- 現在、慰安婦のことが大問題になり、にぎにぎしく報ぜられているが、あの当時は公娼制度があったので、いまのような罪悪感は比較的少なく、必要悪ぐらいに考えている者が多かった。戦場は、男性の戦う場で、女性はいないはずであったが、

事実慰安婦と称して多くの女性が進出していた。彼女らはたくましく、じつに勇敢で、どんな辺鄙なところでも、どんな危険なところでも、軍隊の征くところにはどんどん進出していた。

拉孟のような最前線で危険なところにも、日本人、朝鮮人あわせて約二十名の慰安婦が進出していたが、敵の総反攻時に取り残されて戦火にまき込まれた彼女らの大部が、玉砕した将兵と運命を共にしたことは、すでに述べたところである。 -- 出典：回想ビルマ作戦/野口省己 光人社(1995)　文庫版(2000)より

野口は最前線で女性たちが「戦火に巻き込まれ」て戦死したことを認めているが、その女性たちは「たくましく、じつに勇敢」であったがゆえに「最前線に進出」したのだと言うのだが、そんなバカな話はない。米軍の尋問調書は、写真に写った女性たちが騙されてビルマまで連れて来られたと言っている。

この祖父にしてこの孫という感じを強く抱く。安倍晋三氏と岸信介のようなものか。