◇11日・欧州チャンピオンズリーグ1次リーグA組 パリ・サンジェルマン5ー0ガラタサライ
日本代表DF長友佑都(33)が所属するガラタサライ(トルコ)はパリ・サンジェルマン(フランス)に0ー5で敗れた。左サイドバックで先発出場した長友は好クロスを配球するなど奮闘したが歯が立たず、ガラタサライはグループ最下位で姿を消した。
パリSGのゴールショーだった。前半32分、ブラジル代表FWネイマール、フランス代表FWエムバペとつなげ、最後は長友とインテルミラノ(イタリア)で同僚だったアルゼンチン代表FWイカルディが押し込んで先制。同35分には、ネイマールのお膳立てからスペイン人MFサラビアが追加点を挙げた。後半1分にはエムバペとの好連係でネイマールが左足で仕留め、同18分にはネイマールのスルーパスをエムバペが右足で流し込んだ。
スタジアムが最も沸いたのは、後半39分のペナルティーキックの場面。エムバペが倒されてPKを得ると、ネイマールがウルグアイ代表FWカバーニにボールを渡し、キッカーを譲った。2017年9月のリーグ・リヨン戦で、PKのキッカーを巡ってカバーニとネイマールが激しく口論。その後も緊張状態が続き、2人の不仲がチームにネガティブな影響を与え続けてきたが一転、ネイマールが雪解けムードを演出。カバーニがPKをゴール右隅に沈めると、ネイマールが真っ先に駆け寄り、カバーニに抱きついて喜んだ。
フランスのスポーツ専門紙「レキップ」は、カバーニを中心に選手たちが歓喜する写真に「ハッピーエンド」の大見出し。ネイマールは「カバーニは優秀なプレーヤーだ。彼が得点することはわれわれにとって非常に重要。ボール、素晴らしいフィールド、チームメートがいて、必要なものはすべてそろっている」と話している。