衝撃!レオナルド閉店/それまくる話(39) | アディクトリポート

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8月4日の土曜日、
秋葉原の外れ、銀座線の末広町駅が最寄駅の、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-honntenn
絶版スケールモデル専門店のレオナルド※原稿執筆時は、まだHPあり)に行ってみると、
「有限会社レオナルドは、7月31日をもって営業を終了しました」
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-reonarudo
張り紙が!

ガーーン! by 星飛雄馬
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-hiyuuma

聞いてないよ! by ダチョウ倶楽部
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-きいてない

色々、あてにしてた在庫があったんだけどなあ…。

小道の向かい側の通りをはさんで、
レオナルドETという新店がオープンしたが、
品揃えはまったく別物で、
閉店した店舗に取って代われるものではない。

今回、お亡くなりになったのは、
※何店かの閉店は、以前からかも知れませんが、情報不足につき、あしからず。

レオナルド 本店
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ほんてん
東京都千代田区外神田5-1-7

レオナルド2 横浜店→※健在でした。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-はま
神奈川県横浜市浅間町1-10-1

レオナルド4 名古屋店
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-かんばん
愛知県名古屋市中村区名駅2-42-12三光ビル4階

レオナルド6 府中店→※健在でした。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ふちゅう
東京都府中市本町2-7-1

レオナルド7 熊本店→※健在でした。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-くま
熊本県熊本市平成1-9-5

レオナルド11 金沢店→※健在でした。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-じゃ
石川県金沢市西念1-17-13 西尾ビル

レオナルド15 広島店
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ふ
広島県広島市東区光町2-8-5 第一今井ビル1階

移動店舗

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いどう

というわけで、生き残ったのは、キャラもの中心の、
レオナルド5 秋葉原駅前店
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-れおな
千代田区外神田4-3-11クリハラビル

作家集団Addictoe オフィシャルブログ-あき
だけであった。

訂正情報は、こちらで。

あまりに残念なので、新店舗ETの店長さん(元レオナルド本店の従業員)に愚痴をこぼした後、会社としての終焉までの経緯をうかがうと、

*学級新聞みたいな衝撃の手書き全面広告で、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-どgも
↑月刊モデルグラフィックス誌1998年2月号に掲載された、レオナルドの、丸々1ページのフル誌面広告「ラ・ガッタ」
模型界のドギモを抜いた、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-777
↑同じくMG誌1998年3月号に掲載された、レオナルドの広告。
ただし紙名は「ラ・ガッタ」…どっちやねん?

型破りな店長さんは、昨年お亡くなりに。
*最近は従業員への給料も滞りがちで、経営状態の悪化は明らかだった。
*4~6割引のセールをしても、在庫を満足に、さばけなかった。
*キットの在庫は、閉鎖されたビルの中にそのままあるが、テナント料を払わない限り資産は凍結状態で、誰も手出しできない。
*在庫キットが破損や焼失したわけではないので、いずれは次の展開もあるだろうが、当面の負債額6○○万円(←伏せ字の意味なし!)を、誰かが肩代わりしない限り、事態が先に進まない。

----とのこと。

しかしアレですな。
スケールモデルの絶版キットって、キャラものと違って、バカ高く値段が上がるわけでもないのが大半なんで、レオナルドみたいな店に豊富に在庫が置いてると、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-たな
そこだけタイムカプセルみたいに時間が止まった感覚になって安心しきっちゃって、「いつでも買える」と、すっかり油断してましたよ。

教訓
いつまでも
あると思うな
レオナルド

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-くま
※画像と本文は関係ありません。(写真はありし日のレオナルド熊)

さて、ここから若干それまくるが、
この名物店長のレオナルド革命は、最初は大成功で、
上掲の「ラ・ガゼッタ(ガセッタ?)」でも、脱サラ、模型店経営を勧めたり、
支店も上記以外に千葉店なんかもあって
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-じふ
まさに破竹の勢いだったのに、
どうしてこのたび、最終的には店じまいなんて末路をたどってしまったのだろうか。

一つ目の要因は、社会情勢の変化、端的にはヤフオクの出現である。
当初のレオナルドの大成功は、
タンスの肥やしとして死蔵されていた絶版スケールキットが一所に集まり、
「レオナルドに行きさえすれば、欲しいものが全てある」
というスケールモデラーの渇望が満たされたためだが、
その役目は1999年後半あたりから、ヤフオクに取って代わられ、
ワンフェス、スーフェスなどでの絶版キット/オモチャ市場も、同時に大打撃を受けるようになった。

もう一つは、そもそもモデラーという人種の資質が、囲い込みと後ろ向き、縮小傾向にあって、発展したり拡大するより、尻すぼみこそを選び取るという特性そのものに起因すると思われる。

これについては、私にもモデラーの知りあいが多いんで書き方が難しいけど、別に指摘することは、言われた当人だって間違ってるとは思わないだろうし、悪口とは受け止めず、むしろそういう生き方や姿勢を誇りに感じてるとは思うけど、一応、差し障りのない人の例を挙げておこう。

ミクシィで、あるモデラーA氏への投稿が重なる機会が多かったので、
A氏越しに、Bさんというモデラーにマイミク申請したことがあった。

Bさんは、1999年にハズブロージャパンが解散し、同社の製品がトミー扱いになった経緯(もしくは、ツクダ扱いだったガルーブ製品をトミーが引き受けた事情、どっちか忘れた)について、ご自身が把握していた事情を述べられていたが、
私が直接、当事者からうかがった話とは異なるので、その旨も書きそえた。

すると返事は、
「ようやくミクシィという、人付き合いを狭められる場所を見つけたと思ったのに、最近は顔見知りでもない人からのマイミク申請が多くてウンザリ。ここも新天地ではなかったのかと、脱退さえ考えている。
ハズブローからトミーへの業務移譲の経緯も、私が把握している事情とは情報が異なるし、とにかくマイミクはご遠慮させていただきます」

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ひょうたんつぎ

………。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-あっちょん

もちろん全てのモデラーが、このように偏屈ではないが、ある一面を良く示していると思われる。

スケールモデラーなんて、自分本位で身勝手な考え方しかできないから、自分の家に積んどく代わりに、絶版キットの倉庫のつもりでレオナルドを考えてしまい、その幻想を抱き続けるためには、在庫の変動なんてないに限るので、店を訪れては何も売れていないのを確認して、「しめしめ、まだあるから大丈夫」と、これまた何も買わずに店を出る、の繰り返しで、それが結局、レオナルドを死に追いやったわけだ。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-yasurakai
「レオナルド、安らかに」

まあ、「お前も店の息の根を止めた一人だろ!」と言われてしまえば、それまでですけどね。

おしまい(いろんな意味で)。