御徒町にあるスーパーで3000円で1回引ける福引きを、昨日22回引いた。
このために半年ほど福引券をためまくった。
ワタシ「今日は1等賞もう出ました?」
店員「いえ、とりあえず自分がここ担当してる間は出てないですね」
わたしの言葉にざわつく、背後に並んでる上野界隈のオヤジたち。
おっさんA「あのねえちゃん22回引くってよ。なんか当たるだろ」
おっさんB「ねえさん本気だな」
そして福引きが始まった。
1回、2回、3回、4回…
順調にすべて外れる福引き。
ククク。ここまでは予想通りだ。
5年間このスーパーに通い続けた経験から、俺は知ってるんだぜ。
え?
15回、16回、17回…
え?え?
「すげぇ、全部ハズレてる」
21回、22回。
全部はずれた。
残念賞のチーカマ22本をショッパーに詰め込まれ、もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対、と心のなかで無意味に呟いた。
「全部ハズレとか、かわいそうだからチーカマ1本おまけしてやれよ」という言葉に、振りかえれないまま、私は走り出した。
かわいい