1か月使用した「SIGMA fp」をレビュー、理屈抜きで楽しいと思えるカメラに久々に出会えました
シャッターを切るごとに強まる「名機」だという確信
10月25日に発売された一眼カメラ「SIGMA fp」(ボディのみ実売価格約22万円)を約1か月使ったインプレッションをお届けする。SIGMAといえば、Foveonという一般的なデジタルカメラで使用されているCMOSセンサーとは違う画素補間を行わない、本当の色が出るデジタルセンサーを使ったカメラというイメージが強い。
感度は強くないものの、ブレずにしっかり撮れた時の快感、解像感が他のカメラでは味わえない凄みのあるイメージだ。なので、他のカメラでも一般的に使用されているCMOSセンサーで構成されたfpには正直期待はしていなかった。しかし、fpでシャッターを切り続けるごとに「名機かも?」という予感が確信に変わっていった。センサーがどうのこうのということよりも、ただただ写真を撮っていて楽しい。理屈抜きで、持ち歩いていてワクワクするカメラと久しぶりに出会えたことが素直に嬉しかった。
他のデジタルカメラに比べてフルサイズで370gという軽さ、機動性、そしてGoodDesignを受賞した機能面、ヴィジュアル面含めたデザインの良さが、カジュアルに持って歩きたいという思いを駆り立てる。他のフルサイズデジタルカメラではありえなかった体験だ。