K大学の日常!
久しぶりやななろう。もちろんこの小説はフィクションじゃよ
この記事はkogakuin Univ Advent Calendar 2019 - Adventar11日目です。
俺は神谷暁!今日からK大学だ!初めてのK大学緊張するな......正確にはオーキャンや推薦組の集まりで行ったことはあるんだけど、初めての登校という意味では初めてのK大学だ。
ちらっ、こんな感じでいいか?俺は
間違いなくこの子はこういう初心なタイプの男子が好みだ。こんなに清楚な女の子が前に見えるようなパツキン野郎のような男子が好みなわけがない。恋人いない歴=年齢の俺のような男が好きに違いない。俺はこの子と付き合って、最初は手を繋ぐのに躊躇して顔を赤くちゃう彼女の手を強引につないでリードしたり、部屋の中でつい黙っちゃってしんとした雰囲気が漂う中キスをしてそれを皮切りにあんなことやこんなことをするのだ。
その為には目の前にいるようなパツキン野郎のような感じではなく、もはや心の内まで初心なラブコメありがちな主人公になって初心さを演出しなければならない。初心さを維持しながら自然な感じであの子に声をかけたいな。せっかく、隣に座れたんだ。これを活かすしかない。バスの振動にかこつけてぶつかって、「あ、ごめんなさい」パターンか?いや、それヒロインの方がやる奴なうえそこからどう会話を展開すればいいんだ。これはダメだな。
じゃあ、狙っている女の子がつけている4℃のネックレスを基軸に触れて話しかける?「そのネックレス綺麗ですね。実は母の誕生日がすぐ近くで、そんな素敵なアクセサリーをプレゼントしたいんですけどどこに売ってましたか?」みたいな感じで。そうすると、買った場所から狙っている女の子の住所がわかり更に話が広がるはずだ。ただマイナスポイントとして若干ナンパ臭「やっと着いたな」「八王子駅から意外と遠いね~」
ん?もう着いちゃってるじゃん!!おい、バスふざけんなよ。もっと時間をかけてゆっくりと工学院大学についてくれよ。なんでもう着いちゃうのまだあの子に話しかけてすらいないんだけど。しかも気づいたら結構な人が降りちゃってるじゃん!あの子閉じ込めちゃってるよ。
「ごめんなさい!気づいたら着いちゃってて!!!今すぐ降ります!」
「いえいえ、謝らなくて大丈夫ですよ。すごい真剣に考え込んでましてたもんね。」
「これからの大学生活についてでも考えてたんですか?」
流石清楚代表。その子はお手本のようにクスっと笑いながら笑顔で返してくる。はーー天使だ。女神だ。神々しさを感じる。俺は頭を掻きながらそれに答えた。
「いやーーそうなんですよ。友達も居ないしどうやって、友達作ろうかなとか色々考えてました。」
「そうですよね。私も一人で入ってきたのでそこら辺不安です。友達出来るかな~~?」
「そうなんですか!俺と一緒ですね。とりあえず降りて話そ。」
「そうですね。」
にこやかにそう言う彼女とバスから出る。というかえ、友達と一緒に入ってきたパターンじゃなくて一人で入ってきたパターン!?このまま行けば自然な流れでLIME交換とか出来そうじゃん!神シチュ!!バスありがとう!!!俺はバスに感謝をささげながらどこの学部学科なのかとか当たり障りのない話をした。そして、自然な感じで入学式で隣に座ることに成功。いやーーー偶然同じ学部で偶然同じ学科トハナーーー神に感謝!!!!!!!
入学式もいい感じに乗り切り次の教室に移ろうと言う時に俺は切り出した。ここでLIME交換だ!!!別教室でレクリエーションを受けることになるから多分学内で見かける程度のもはや知人というのも怪しい関係になっちゃうからな。
「良かったらLIME交換しない?友達第一号ってことで。」
「え、いいんですか?じゃあ交換したいです。これからも友達として助け合っていきましょうね。」
いえーーーーい!LIME交換したーーーーしかもめっちゃ食いつきがいい!!!これ来たでしょ。このまま付き合っちゃうコース来たでしょ。俺はニヤけながら狙っていた女の子のLIMEのアカウントをタップする。もちろん、ここから彼女の趣味趣向の情報を得て話を合わせやすくするためだ。するとヘッダー画像には黒焦げのさっきのパツキン野郎との幸せツーショットが写っていた。
「あれ、てっちゃん入学式に来ないって言ってたのに!」
「いや、暇だから来た」
幸せそうに話すさっきのパツキン野郎と女の子。俺は目の前が真っ暗になった。
はい、素晴らしい落ちでした。タイトルもタイトル詐欺用のタイトルなので工学院大学で日常的に起きているというわけではないです。でも、現実ではあるかもね(小声)