群馬県は知らなくても国定忠治の立て篭もった上州の赤城山は有名だ。その赤城山に雪が積もった。珍しいことである。忠治が赤城山に昔篭ったころは今よりも寒さが厳しく雪もよく積もったもので、山頂付近ではスキー、スケートもできたという。最近は、地球温暖化の影響で赤城湖(大沼)も結氷せずに名物の氷上わかさぎ釣りもできないなど暖冬が続いているため、赤城山全体が雪をかぶった風景は見ることができなかった。それが昨年暮れ以来、カラカラ天気が続いていた関東地方で大寒の前日から雨や雪模様となり、観測史上3位という乾燥注意報が出ていた東京を始め首都圏を中心とした関東一円は「カラカラ天気から一転して雨、雪」となり、久しぶりの恵みの湿り気となった。関東北部の山間地は10数センチの積雪を記録した。この恵みの雪で、上毛三山として親しまれている赤城山、榛名山、妙義山の三山もすっかり雪化粧して、地元の我々も感嘆するほどの風景が久しぶりに見られた。いつもの散歩コースを歩くと、上州を代表する裾野は長し赤城山が雲の中に浮かび上がった。しかも、山頂に雪が積もり枯山水のような美しい赤城山が丸々みえた。一幅の山水画のようだった。広瀬川を行く散歩コースから見慣れている赤城山とは、まったく違った風景が広がっていた。赤城山とともに榛名山、妙義山に雪が積もった「冠雪の上毛三山」が山ろくから見られるのは何年ぶりだろう。大寒も粋な計らいをしてくれたものだ。
《空っ風やんで赤城も雪化粧》
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