《写真上は、前橋市と伊勢崎市の市境に計画された「前橋市新清掃工場施設整備基本計画」の概要版。中は、さきごろ伊勢崎市の宮郷公民館で行われた基本計画の説明会。猛反対の意見が集中、再検討が求められた。写真下は、広瀬川を挟んだ対岸の前橋市下増田町地内に計画されている新清掃工場建設地(伊勢崎市オートレース場裏から撮影)》
もし自宅の隣に迷惑施設ができたら貴方はどうしますか。私の住む伊勢崎市と境界線を接する前橋市が、こともあろうに、郊外型の大型ショッピングセンターや一般住宅地が立ち並ぶ目と鼻の先に「前橋市新清掃工場」を建設しようとしています。計画が明らかになるのにつれ、造られる側の伊勢崎市の住民が「何でこんなところに清掃工場を建てるのか、いやがらせとしか考えられない」と猛反対している。前橋市が11月に策定した「前橋市新清掃工場施設整備基本計画」(概要版)によると、両市境を流れる広瀬川左岸の前橋市下増田町の田園地帯に、一日396トンの可燃ごみを処理する清掃工場(132トン×3炉。工場面積約7000平方㍍)を平成28年度までに建設したいとしている。建設地は、広瀬川と荒砥川に挟まれた田園地帯の敷地面積約3・8㌶。近くには数戸の住宅があるだけで、前橋市にとっては、住民の反対もなく絶好の適地として計画を進めたという。ところが、計画地の南側にあたる伊勢崎市は、カインズホーム、伊勢崎市オートレース場、県道沿いを中心に張り付くさまざまな店舗が集中する郊外型の大型モール、住宅地が混在する商業地。名物の上州からっ風(赤城颪)が吹けば、風下の伊勢崎市はひとたまりもない。特に隣接する伊勢崎市の宮郷地区(宮子、田中島、連取町など)が、そんな迷惑施設への不安不信不満をつのらせ、住民総意として反対署名を集め、高木政夫前橋市長に提出した。高木市長は、あくまでもここに建てたいとして「環境アセスメント(環境影響評価)を行い、その結果を見て判断したい」と、現在調査を実施している。環境アセスは建設をありきの便法で、これまでにも環境アセス結果で建設中止になった例はない。そんなこともあって、このほど宮郷公民館で開かれた新清掃工場施設整備基本計画の説明会では「伊勢崎市民の心はどう反映するのか」「ここに造る合理性がわからない」「全市民が反対している」など、計画の再検討を迫る声が集中した。これに対し、前橋市の清掃施設建設準備室は「基本計画にもとずき、環境に最大限配慮した施設にする」などと理解を求めたが、絶対反対の伊勢崎市住民との対立は深まるばかりで、歩み寄る余地はまったくなく両市が納得のいく再検討案が迫られている。
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