全体表示

[ リスト ]

イメージ 1
 イメージ 2
 イメージ 3
  《写真は、式内賀茂神社(桐生市広沢町)の奇祭「御篝神事」の一連の風景。拝殿で神事を行い、境内につくられた御篝場に集められた正月飾りやだるまなどをお焚きき上げしたあと、白装束の保存会員が二手に分かれ、燃えた薪を投げ合った》
 
  節分の日の3日、桐生市広沢町の式内(延喜式の神名帳に記載している神社)賀茂神社で節分行事の奇祭「御篝神事」が行われ、善男善女らの参拝客でにぎわった。この御篝神事は、境内につくられた御篝場に集められた正月飾りやだるまなどを積み上げ、参拝客らが見守る中で燃やしたあと、氏子らでつくる「御篝神事保存会」の会員40人が白装束姿で二手に分かれ、御篝場で燃やした薪を太鼓の音頭に合わせて投げ合った。昔からこの投げ合った薪の篝火を浴びると健康になるとされ、同神社に古くから伝わる節分の伝統行事となっている。江戸時代に始まったとされるこの御篝神事は、市の重要無形民俗文化財に指定され、地元保存会の人たちが、節分のこの日に、一年の厄除けを願って毎年行っている。節分は、文字通り季「節」の「分」け目で、春夏秋冬の4回あったが室町時代のころから冬と春の境目、立春の前の日だけを「節分」というようになったという。また、節分は旧元日にもあたり、豆をまいて、鬼や災いをはらって新年を迎える行事だった。人々は厳しい寒い冬を過ごし、暖かく身も心もうきうきする春を迎えることが生活の中でも大きな節目となっていたのだろう。その名残が、御篝神事の奇祭として今日に伝えられている。午後7時過ぎ、赤々と燃え盛る御篝場から取り出した薪を手にした白装束の保存会員が「いーち、にーい、さん」の掛け声で、松明のように燃えている薪を投げ合うと、火の粉が暗闇の中に舞う散り、参拝客から「うぁー、すごい」と歓声を上げた。余談だが、関東ではなぜか、節分というと、なぜかイワシを門口に立てたり(今ではほとんど行われていない)、食べた慣わしがあった。「イワシの頭も信心から」ともいう。鬼がイワシのにおいが嫌いだという俗信からきているらしい。何はともあれ「福は~内、福は~内。鬼は~外、鬼は~外」である。

「元気者」書庫の記事一覧


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事