第一回集会所人権問題学習講座という何やら小難しいそうな会合に初めて参加した。還暦を過ぎ40年以上を勤めたサラリーマン生活を離れ、地域の行事に首をつっこんだのがきっかけでこうした会合に出るようになった。現在社会は、かつての農業中心社会からわずか半世紀足らずでサラリーマンの比率が70%台と急速に都市化と労働の組織化が進んだ「サラリーマン社会」に代わった。だから社会の常識は、会社中心主義の常識になった。サラリーマン時代なら地域の行事には見向きもせず、こうした会合に出る機会はなかっただろう。田舎を都市に変えていったサラリーマン中心の労働組織化が女性や家庭の主婦の生活を大きく変えた。だから、男女雇用機会均等法が生まれ、その背景に、今なお人権問題が根強く横たわっているのかなど、集会所講座に出て考えさせられた。それよりも、地域の人々がこうした講座に参加し、地域づくりにがんばっている姿は、正直驚いた。児童虐待、ドメスティックバイオレンス、高齢者問題などさまざまな人が人間として生きるための最低限の保障が誰にもあるはずだが、当たり前のように思っていた人権尊重の平等社会は、そこに住む人々が努力しないと、希望と活力に満ちた住みよいまちづくりは実現しないことがわかった。人権ビデオを見たり市教委の人権教育、啓発推進計画や地道な活動を知って、サラリーマン時代は、何気ない言葉で他人を傷つけていたであろう自分の言動を反省しつつ、これから何ができるか(人権について)考えた。ひとり一人が人権について考えるだけでもいい。最後に人権啓発アニメ「陽だまりの家」を見て、お年寄りが何度も口にした「人間は幸せになるため生きている」という台詞が頭に残った。生きていることに価値がある。けだし名言だ。
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