こんにちは。ぬーんです。今までデンマークのことしか書いていなかったので、筆者がお世話になっている奨学金であるトビタテの【1次審査】に関して書いていこうと思います。留学なんて全く考えていなかった筆者はお金に釣られて審査を受け、幸運にも11期生として合格することができました。この奨学金の魅力はなんといっても返済不要であることですが、受かってみると他にも魅力が沢山あるので、お金がないけど留学してみたいという方には是非オススメです!
そろそろ13期の説明会が始まるシーズンですね。申請を考えておられる方の参考に少しでもなれば嬉しいです。お問い合わせいただければ資料のお渡しも致しますのでお気軽にどうぞ!
トビタテって?
ごく簡単に言いますと、留学に対する返済不要の奨学金です。やはり1番最初に気になるのはいくら貰えるかというところですよね。僕も真っ先に調べました。(笑)
もらえる金額は簡単にまとめると、
一次審査!計画書を書こう!
本記事では1次の書類審査に関してお話し致します。2次審査は次の記事で書こうかと思います。
さて、トビタテには留学のジャンルに応じて様々なコースがありますが、筆者が応募したのは「理系、複合・融合系人材コース」になります。
名前の通り理系の方を中心とした留学計画が対象になっています。完全な偏見ですが、僕はこのコースが1番計画を書きやすいと思います。
理系の大学生で研究などに従事中、または興味があるならそれを留学や将来の展望に繋げてしまえばわりとすぐに書き上がると思うからです。
また、計画書を書いていく上で最も大事なのは、計画書の各項目の繋がりを意識して、自分の計画に1本芯を通しておくことです。
「それは日本の社会にどう言った形で役に立つか?」
「留学で得られたことをどのような形として示すか?」
と言った具合で相手を納得させられるようなことを考えておきましょう。計画に1本芯が通っていると、2次審査の面接はホントに困りません。面接用の答えを用意する必要がなくなるからです。コミュ障の筆者も面接練習は1回しただけですが、2次審査は特に詰まることなく答えられました。これは2次審査でかなり役立ちます。それでは筆者が合格のために意識したポイントを項目ごとに見ていきましょう。
海外体験(255字以内)
ここは海外経験が無かったので書きませんでした。トビタテには海外初チャレンジ枠というものがあるというのを聞いていたのでとくに気にしませんでした。
留学計画のタイトル(65字以内)
ここは短いながらも重要なポイントです。審査員だって人間ですから、タイトルで面白そうかどうかある程度評価が先んじて付いてしまう可能性があります。自分の留学計画の展望を端的に、魅力的に表せる表現を選ぶのが良いかと思います。研究であればその研究が将来もたらすであろう事象を短いフレーズで言い表すのがオススメです。
計画の目的と概要(1000字以内)
計画書の核となる部分その1です。気合を入れて書いていきましょう。
1000字以内と結構なボリュームに思えますが、計画のアピールには少し足りないぐらいだと感じました。筆者はなんとか削りに削って967字となっていました。
この項目では、
【留学先でしか出来ないこと】
を盛り込む必要があります。
また、この奨学金のスポンサーは日本の民間企業です。少し嫌らしい言い方かもしれませんが、理系コースでは自分の留学が日本の産業界にプラスになるかもしれないと思わせる書き方をすることが大事かと思います。
計画の概要では、理系コースであれば自身の研究内容を説明する方が多いと思いますが、くれぐれも自分の研究発表にならないように注意して下さい。書面審査の審査員は理系出身の方だけではありません。僕も一度書いてみて大学の職員さんや先輩に見ていただいたとき、
「専門用語が多い…」
という旨のことを言われました。おっしゃる通りです。(笑)
自分の研究に関する用語は全員が知っているわけではありません。
コースを選択した理由(255字以内)
ここは同じコースに申請する方ならある程度みんな書くことは似ているかもしれません。
各コースに求められている人物像や、日本にもたらすことのできるメリット(例.研究なら成果はある程度ダイレクトに人々の社会に現れる等)と自分の留学計画がマッチしているからといった理由を述べました。
学修の成果及びその測定方法(400字以内)
自分の留学を明確な形としてアウトプットできる方法を述べましょう。
研究であれば論文の執筆や学会発表などが客観的で良いかもしれません。資格の取得や大きな試験で高い点数を取るというのも具体的な例になるかと思います。筆者はそう思って論文の執筆ということにしました。
受入機関情報及びスケジュール
ここは受入してもらう予定の機関と留学する期間を書けばいいです。
書くだけなのですが、この時点で留学先に受け入れ許可を貰っていればある程度審査は有利になると思います。留学計画実現の可能性をより高める要素になるからです。
可能な方は申請前に受け入れ許可証のようなものを貰っておきましょう。
学修、実践活動の成果の活用(500字以内)
留学先で学んだことをどう活かすか?というところです。
どの項目でもそうですが、絶対に具体的な記述は必要です。
留学先で得た知見、経験を今後どのような活動をしてアウトプットするかを具体的な行動とともに述べましょう。
ある程度であれば将来の自分のビジョン(現地のNPOに加入する、ボランティア、学会発表等)と絡めて書いてもいいのかなと思います。
留学計画実現のための取り組み(500字以内)
今自分が留学に向けてしていることを具体的に、留学先でどのように役立つのかを述べましょう。英語の勉強と書くだけでは少し弱いので、オンライン英会話で実戦形式の会話を学んだり、留学先の国の人が集まる日本でのコミュニティに参加するなど、現地で留学計画を実行できる可能性を高められるような事柄が良いです。
自由記述欄(A4用紙2枚以内)
自由とはいえ、書くことは4つ指定されています。
1.留学によってどんな自分になりたいのか
筆者はこの時点で漠然と留学したいなあとしか考えていなかったので困りました。ですので、少し考え方を変え「社会(トビタテ)が求めている人物像に自分がなりたい」という観点で書きました。これであれば嘘ではありませんし、幾分か書きやすくなります。次に考える必要があるのは、「トビタテが求める人物像とはなにか?」です。
トビタテの審査に学力は関係しません。僕も地方の公立大学ですので、そこは確かだと感じます。求められているのは、
2.困難を克服した経験
これは就活でも聞かれることが度々あるかと思います。いまから考えておいて損はないでしょう。しかしなかなかこれも困りました。筆者は1番書きづらい、「困難を避けてきたので大した困難が無い」タイプです。書いたものを周囲に見てもらったとき、しょぼい、ある種幼稚なものだといわれました。(笑)
ですが、研究室の先生は「幼稚で些細なことでも、その経験はかえって原動力になっていたりするからいいと思うよ」とおっしゃいました。他に案も浮かばなかったので、結局これで行きました。
3.トビタテに対して自分が貢献できること
ここは計画の概要とかぶるところがあります。
同じことを書くとつまらないので、文章だけでなく写真などを入れて自分の研究の将来の展望をこれでもかと希望に満ち溢れた書き方をしました。今はまだ実現しない、でも自分が留学することでこの将来素晴らしい技術に繋がる研究を少しでも前進させることができる、と言った具合です。
ここは非常にポジティブに書くべきです。
4.その他アピールできるポイント
なんでも書きましょう。自分の長所、論文等の実績、英語力、エピソードを交えたアピールが効果的です。
一度書き終えたら?
絶対に周囲の人に見てもらって、指摘を乞うようにしましょう。
確かに恥ずかしいと思います。ですが、留学先ではもっと恥ずかしくなるような場面が沢山あるはずです。筆者は留学先でカタコト英語のプレゼンで死ぬほど恥ずかしい思いをしました。(笑)
なによりも、周囲の人に沢山見てもらうと合格に必ず近づけます。あらゆる伝手を辿りましょう。
筆者は知り合いから知り合いへと辿って、トビタテの先輩方何人かに見ていただくことができました。正直周りに見てもらわなければ確実に落ちていたでしょう。これを提出までに何度も行い、精度を上げていってください。
さいごに
長々と書いてしまったのでまとめに困ります。。
計画書を書く上で重要なのは、
手が疲れました。
それではまた!!
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