モハ82として昭和34(1959)年に登場した元祖修学旅行電車155系。私は「ひので」「きぼう」世代ではありませんが、スキー行の「銀嶺」は、修学旅行色が雪を掻き立てて走るのが良かったですねぇ。当店顧客調査によると…「臨時アルプス」、横浜、久里浜から東北本線経由で日光への修学旅行、「伊豆」や最後の中部ローカルなど、意外に乗っている人が多い電車です。全盛時は東京-大阪、名古屋-大阪の準急や電化後の中央西線にも入っていますね。皆さんはどんなオケーションで155に乗りましたか?
長期間製造された155系はバリエーションも多く、昭和34(1959)年の一次車は153系初期車同等の内容。昭和36年の二次車は妻にダクトを設けた153系後期車同等。昭和39年の三次車はクハの雨樋を延長。昭和40年の16連化(!)用四次車はクハ前部の角形押込通風器が特徴的です。四次車は客扉点検蓋が165系同様低い位置にあり、M車の床下機器/配置も大幅に変更されているため、今回の製品では製作できないのが残念! 田町車の大半はベンチレーターが押込式に改造されましたが、さすがに冬の上越線や中央線でグロベンは…^_^;
修学旅行運用を解かれた後は4+4シート化などを実施されて波動用となり、その後は塗装も湘南色になっています。田町車は新製から廃車まで移動することはありませんでしたが、当初宮原に配属された関西用は明石、網干、宮原と転属を繰り返し、最後は大垣で終焉を迎えました。
■クハ155 Aタイプ 一次車(1〜8)と運転席側窓に雨樋がつく二次車(9〜12)が製作できます。
スカートがないために配管丸見えで、その下にスノープラウが顔を出す姿は勇ましくて良いです。70,000円+税です。
■クハ155 Bタイプ 田町所属の一次二次車のベンチレーター押込改造車。改造は昭和44(1969)年から開始されますが、一次車のTcでは3と4。二次車では9と10が確認されています。価格は70,000円+税になります。
■クハ155 Cタイプ 165系中期車同様に運転席側窓まで雨樋が延長された三次車のクハ(13〜16)です。斜めの雨樋延長部分はロストパーツになります。70,000円+税になります。
■クハ155 Dタイプ 三次車の中でベンチレーターが押込に改造された田町所属車。13、14が改造されていることが確認されています。扇風機カバー塞ぎ板も付属します。70,000円+税になります。
■モハ154+155 Aタイプ 妻に主電動機用ダクトのない一次車(1〜6)。昭和35年に耐寒改造を実施し、抵抗器間には風洞を設けた形態を模型化。モハ154は通風器と扇風器設置のために直流電車には珍しく台車とパンタの中心が一致していませんでした。*抵抗器間にダクトのない登場当初の形態でも販売できます。ご希望の方はお知らせ下さい。M’+Mで105,000円+税になります。
■モハ154+155 Bタイプ 一次車の押込ベンチレーター改造車。主電動機用風洞は床下のままでした。一次車は妻に風洞がないためパンタへの配管も二次車以降とは異なります。モハ154 3+モハ155 3の改造が確認されています。M’+Mで105,000円+税です。
■モハ154+155 Cタイプ 二次車(7、8)、三次車(9、10)は157系から採用された主電動機用風洞が妻板に変更され、ダクトが設けられました。153系後期車同様の変化が見られる車輌です。M’+Mで105,000円+税です。
■モハ154+155 Dタイプ 主電動機用ダクトが妻板に設けられた二次車(7)、三次車(9)の押込ベンチレーター改造車です。二次車以降は妻板のダクトを避けてパンタへの配管が変更されています。M’+Mで105,000円+税です。
■サハ155 Aタイプ 一次車(1〜4)だけに存在した付随車。二次車以降は運用面から先頭車が有利としてトレーラーはクハのみの製造となりました。価格は54,000円+税なります。
■サハ155 Bタイプ サハ155も田町に在籍した2輌(1、2)は東海型ベンチレーターへの改造が施されています。価格は54,000円+税なります。
■159系 ご要望があれば、155系を中部地域の修学旅行用だった159系へ改造する説明書とパーツをご用意します。クハ159、モハ158+159、サハ159が製作可能です。ご希望の方はお知らせ下さい。価格は155系の各タイプと同じです。使用された「こまどり」は同じスジの「ながら」とともにデイタイムの運用が多かったので、写真も多く残ります。「東海」でも走りましたね。私が見たのは木曽森林を見に行った時の電化後の中央西線の臨時「きそ」でした。こちらも最後は湘南色になっています。作る気満々(^^;)
■サロ153 900 先だってサロ153 0〜を製作しましたが、続いて900番代を製作します。国鉄初のステンレス電車(スキンだけ)として名高い同車は大垣所属で153系「東海s」に組成されるのが前提ですが、「こまどり」運用のない時期は同じスジの「ながら」として159系と組成して運用されました。私はとうぜん(?)159系と組ませて「ながら」であります。後に湘南色化されてサロ110 900番代となり、113系と組成され、最後は冷房化までされましたが、サロ110 900作る人…いないですよね、たぶん。価格は70,000円+税になります。
上記155系、159系およびサロ153 900は注文生産となります。予約は全車同時に受付させていただきますが、発売はクハ、モハ+モハ、サハ、サロなど五月雨式になる可能性があります。ご希望の方はコチラの注意事項を御一読の上、11月15日までにEメールにてお申し込み下さい。