小学校のプールは道路際にあった。その狭い道路を挟んで、布団やさんがあった。
少し角を曲がれば、道は狭いけれど住宅街で、駄菓子屋さんもあったんだ。
その布団屋さんに話を戻すけど
色とりどりの布、綿も選べる。そこで母と私は父と3人分の敷布団を注文しました。色違いの生地。
うちなおせばずっとつかえるくらいにいい綿。ほしたらいつもふかふかになった。
でもマットレスにした。マットレスは正直冷たいけど(部屋を暖房しようね)
けさ、裁ちばさみでそれを切りながらお店に並んでいた色とりどりの布、
元気で若かった母のこと
ふかふかの出来上がった敷布団に満足そうに寝転んでにこにこしてた父の顔を思い出して
なんだかとても悲しくなった。
それだけの話。