アイ・ティ・アール(ITR)は2019年12月11日、国内企業のIT予算の増減や製品・サービスへの投資意向を調査した「IT投資動向調査2020」の結果を発表した。「IT予算の増加は続いているが、伸びが鈍化している」(三浦竜樹シニア・アナリスト)のが明らかになった。製品・サービスへの投資は、5Gへの投資意向が高いと判明した。
同社はIT投資の前年比の増減を示す目安となる「IT投資増減指数」を算出している。2019年度の実績値は2.68で、2018年度の2.74から微減となった。減少したのは5年ぶりという。舘野真人取締役シニア・アナリストは鈍化の理由を「多くの企業が2020年をマイルストーン(中間目標)に投資計画を立てており、2019年からプロジェクトが終息しつつある。それが伸びの鈍化につながった」と説明する。
同社は製品・サービスへの投資意向調査の1つとして、分野別に最も新規投資が期待される技術を調査した。インフラ/デバイス分野では公共を除く全業種で5G(第5世代移動通信システム)がトップだった。既にPoC(概念検証)を始めている企業が投資を増やす意向、着手していない企業が新たに投資する意向ともに高かった。このほか、ミドルウエア分野で「AI/機械学習プラットフォーム」への投資意向が高かった。