境界世界、兎の出す答え
この小説には、短め、始まらないバトルなどが含まれます。
苦手な方は回避を。
そうでない方はゆっくりしていってくださいね!
スペルカードが発動するのと同時に体が火照り始め、リボルバーの赤魔石が燃え盛る焔の紅い輝きを発散させる。
避けれない玉を撃墜する準備が整い、
水野の耐久スペルの開始に備えて身構える。
――そろそろ来るか?
その瞬間、
シャボン玉の様だとしか思っていなかった乱反射する背景の中に幾重もの横線がはしる。
「・・・・・・死なない程度にはしてあげるよ。」
響いてきた水野の声を合図に横線が二つに分離する。
その間には、目。
血走った様々な色の瞳が一斉にこちらを睨みつけ、
根源的な恐怖を刺激される。
――けど、それに負けるわけにはいかない。
震えを歯でかみ殺して睨み返す。
極彩色の目玉達から数えるのも馬鹿らしい程の弾幕が放たれ、避けるための通路が少しだけ見える。
本来であれば目が痛くなるような配色を調和させ、ただ混ぜただけの原色の塊から目を奪われるような美しさの七色の弾幕へと昇華させた上でこの壁みたいな玉数だ。
どうにかしているんじゃないかと言ったくらいに頭を使ってこれを放っているのであろう水野を
今まで余りに侮りすぎていたのだな、と反省しながら迫り来る弾の一つへと引き金を引く。
弾幕ごっこ用に調整されている自分の弾はあっけなくよその方向へとはじき飛ばされるが、その衝撃で道が開く。
――失望された分を取り戻さないと!
手加減のされていない弾幕に飲まれ、
それをひたすらに避ける、避ける、避けまくる。
体力をかなりの勢いで消費する全力回避を続ける間、この耐久スペルの時間制限がまるで永久にも感じられる程にゆっくりと迫ってきていた。
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目を開けると、見覚えのある極彩色のマーブル模様が目に入る。
「・・・ん、あれ?」
一向に制限時間が来ないあのスペルをうち払おうと3回目のフルバーストを放った所辺りで記憶が途切れており、感覚から言って何かに膝枕をされて横になっている事だけが分かる。
「ようやく起きたか・・・・・・。
まさか、気付いてないだけでスペルを始める前に態度を改め始めるとは流石に私も考えてなかったが・・・・・・。
気分はどうだ?」
「前よりは、良いです。
部外者気取りだった頃に戦った後のあの時と比べれば。」
初めに出会った時の大きさに戻り、片手も再生した輝美さんへと力無く笑いかけると、
限界を迎えた体に意識は深淵へと引きずり込まれて行った・・・・・・。