ノルウェーとカナダの石油生産は子どもの権利侵害-グレタさんが書簡
Mikael Holter-
グレタさんと15人の若手環境活動家、生産削減を呼び掛け
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グレタさん、ヨットで再び大西洋横断しCOP25開催地マドリードに
スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんと15人の若手環境活動家は、ノルウェーとカナダに石油とガスの生産が世界の子どもの権利を侵害しているとして、削減するよう呼び掛けた。
活動家らは両国首相への書簡で、両国が気候変動問題と戦う国際的リーダーとしての役割を自称しながら、化石燃料の増産を計画していると指摘。増産は子どもの権利に関する国連の条約に基づく誓約に違反していると主張した。活動家の代理人を務める法律事務所ハウスフェルドが発表した。
グレタ・トゥンベリさんは12月9日にスペインのマドリードで開催されたCOP25気候会議での記者会見に出席
16歳のトゥンベリさんが母国スウェーデンの隣国ノルウェーに立ち向かうのは今回が初めてではない。10月にはノルウェーの排出量実績を批判し、北欧理事会の環境賞を辞退する理由の1つとしてノルウェーの石油政策に言及していた。
トゥンベリさんら活動家はノルウェーのソールバルグ首相に宛てた書簡で「ノルウェーは世界中の子どもたちに対する責任を引き受けなければならない。主な化石燃料の生産者と輸出者がこれらの汚染物質からどのように移行できるかを実証し、他の化石燃料依存型経済が後に続く道を切り開く必要がある」と訴えた。
ナイジェリアや米国、マーシャル諸島の子どもたちを含む同じ活動家16人は9月に国連に対し、フランスとドイツ、ブラジル、アルゼンチン、トルコによる気候変動問題の取り組みが不十分だとして法的な申し立てを行っていた。トゥンベリさんは9月にニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席した後に再び大西洋をヨットで横断し、国連気候変動枠組み条約第25回締結国会議(COP25)が開かれるマドリードに先週到着した。
原題:
Greta Thunberg Says Norway, Canada Oil Violates Children Rights(抜粋)