Windows 10 Mobile、サポート終了。Officeアプリも2021年1月に更新停止
iOSやAndroidへの乗り換えが推奨されてます
ASSOCIATED PRESS
マイクロソフトは12月10日(米現地時間)、Windows 10 Mobileデバイスのサポートを終了し、セキュリティおよびソフトウェアアップデート更新を停止しました。
それは今年初めの予告通りですが、新たにWindows 10 Mobile向けOfficeアプリのサポートも2021年1月12日に終了すると発表されています。サポート期間の終了後は、セキュリティ更新プログラムやそれ以外の修正プログラム、無料アシストは受けられなくなるとのことです。
Windows 10 Mobileは、マイクロソフトが開発およびリリースしたモバイル機器向けのOSです。2015年末からスマートフォンおよび8インチ未満のタブレット用に提供されてきましたが、約4年の現役期間を終了することになりました。
サポートが終了したデバイスはセキュリティ更新が受けられず、外部からの攻撃に晒されるリスクも高まります。そうしたユーザーの懸念に対して、マイクロソフトはiOSやAndroidデバイスへの乗り換えを勧めていました。
当時それは「他社製品を推奨」とイコールだったために話題となりましたが、Surface Duoが発表された後に振り返ると、すでにAndroid搭載の自社製品を開発中だった可能性もあります。
Windows 10 Mobile用Officeアプリのサポート終了に関しても、マイクロソフトは「引き続きサポートされるiOSおよびAndroidアプリを通じて、消費者、商業、教育、および政府ユーザー向けに、スマートフォンで優れたOffice体験を提供することに従事しています。これらのプラットフォームのアプリストアからOffice iOSおよびAndroidアプリを入手できます」と告知しています。
マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏は、GoogleがAndroidにより手にした巨大なスマートフォン市場を得られなかったことが「最大の過ちだった」と振り返っていました。しかし同社はOfficeアプリを2つのモバイルOSに提供しつつ、Windows 10にAndroidデバイスを一体化させる「Your Phone」などを送り出しており、市場の独占よりも様々なプラットフォームとの共存を目指しているのかもしれません。
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