昨年の第20回図書館総合展キハラブースにて、平成28年度JSPS科学研究費助成金基盤研究C課題番号16K00453『公共図書館における知的障害者への合理的配慮のあり方に関する研究』(研究代表者 藤澤和子 大和大学保健医療学部教授)の研究成果として、当社が協力して制作した日本十進分類法(NDC)ピクトグラムを展示し、多くの図書館様から高い関心をお寄せいただきました。
ここにNDCピクトグラムをより多くの図書館にご利用・ご活用いただくことを願って、 ピクトグラムデータを公開いたします。
日本十進分類法(NDC)は、さまざまな種類の図書館資料を分類するための重要な分類法ですが、専門的であるため、知的障害の方々や認知機能に困難を抱える方々や子どもたちが理解することは困難です。また、多くの図書館で行われている配架標示は文字による標示が多いので、文字の読めない方々が図書館資料を探す目印として利用することも困難にしています。 そこで、誰もが見てもわかりやすく、遠くからでも見つけやすく、読みたい本を探しやすくすることを目的に、NDCピクトグラムを制作しました。
10の大分類は分類ごとに1個のピクトグラムで表現し、大分類(類)の意味がイメージしやすいようにし、中分類から代表的な分類を2個から3個選んで、大分類(類)に付随するピクトグラムとして構成しています。
例えば、6類「産業」は、ものが行き来し流通するイメージを表現した「人がものを受け渡しする」ピクトグラムを大分類として用い、中分類の中から「農業」「商業」「交通」のピクトグラムを合わせました。
大分類のピクトグラムを正方形、中分類のピクトグラムを円形にすることで違いを示しています。
NDCピクトグラムのサイン制作のご要望がございましたら、キハラにご相談ください。また、NDCピクトグラムの100㎜×100㎜のお試しデータを下記のお申し込みによりダウンロードしていただくことができます。
ぜひ、NDCピクトグラムを誰もがわかりやすく利用しやすいサインづくりにご活用いただければと思います。