日本の男の「ロリコン」はもはや病では?
連載「ニッポン スッポンポンNEO」
そんな彼が一念発起し、オナニーホールとしては高額な「初々しい妹」を購入したところ、5回目くらいから、オナホが「成長」したという。感動的な感想文は次のような一文で締めくくられていた。
「使い捨てのオモチャでは、決して得られなかった多幸感でした。ただただ、感謝したい」
本気かどうか、わからないが「初々しい妹」への感謝や感動の気持ちが、ネット上に溢れてる。
赤ちゃんのような顔をしたセーラー服姿の女の子がお尻をつきだす「初々しい妹」が、月に数万個売れていく日本社会。「そういう欲望」を抱くのが「間違い」とまでは、言わない。ただ、ロリコンがマジョリティーになっている社会に生きるのは、女として、そしてかつて女の子だった身として、気味が悪くてたまらない。
いったいロリコンは、日本の男特有の問題なのか。それとも、これが日本の文化なのか。自然な性欲の一種、なのか。ロリコンが、あまりにも深刻化し、一般化している状況は、もはや病ではないのか。
※週刊朝日 2014年3月14日号
北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表
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