9月まで関大スケート部監督を務めた織田信成さん(32)が精神的苦痛を受けたとして1100万円の損害賠償を浜田美栄コーチ(60)に求めた件について、関大は10日、関係者に対して行ったヒアリング調査の概要などを公式サイトで発表。織田さんの主張と異なる見解を示した。
発表によると、7月1日に芝井敬司学長と面談した織田さん側から/(1)/練習時間の変更/(2)/部則の変更/(3)/8の字練習についての浜田コーチの不満とともに、浜田コーチの解任要求があった。この3点について、関大は関係者へのヒアリング調査を実施。要望を受け入れるのは総合的にみて妥当ではないと判断したという。
また、調査結果の概要も公表。5人でする8の字練習は危険なので止めるように注意したが無視されたという点について浜田コーチは「その時、自分はリンクにいなかった」と返答。織田さんが反対されたと主張する部則の変更は「何度も同席の上で話をするよう提案しているにも関わらず、織田監督は欠席して応じていない」と主張した。
この概要は11月21日に織田さん側に文書で通知しており、最近の活動から体調不安が払拭(ふっしょく)されたと判断して公表したと説明。6日に実施した保護者への説明会で「多くの親や子どもたちが不安を感じている」として公表を求める要望もあったとした。