田中が常に目標と公言する世界一に、死角が見当たらなくなった。ヤンキースは10日、FA市場で最大の目玉だったゲリット・コール投手(29)=前アストロズ=と9年総額3億2400万ドル(約353億2000万円)で契約に合意した。MLBネットワークのヘイマン記者がツイッターで報じた。
総額と年平均3600万ドル(約39億2400万円)は、ともに投手史上最高額。9日にナショナルズと7年総額2億4500万ドル(約267億1000万円)で再契約したストラスバーグは最高額で“1日天下”となった。
これにより、ヤンキースは田中将大(31)、ルイス・セベリーノ(25)とスーパー右腕トリオを形成。ここに左腕コンビのハップとパクストンが加わり、今季18勝はチーム勝ち頭、リーグ4位のヘルマンが割って入る余地がないという最強ローテが完成した。2020年のワールドシリーズは、果たして開催する意味があるのだろうか。
たまったものではないのは、ご当地選手のコール獲得が最優先課題だったエンゼルスだ。“プランB”と目されていたストラスバーグも逃したため、補強の青写真は完全に頓挫した。