グランパスの16歳のアカデミー選手を対象とした研修が開かれ、最終回は楢崎正剛クラブスペシャルフェロー(CSF)が講師を務めた。競技人生をもとに、自覚や心構えを促す金言に、思わずうなった。
教えの1つが「当たり前のベースを高める」こと。たとえば高校1、2年時の出場に恵まれなかった時期でも、うまくなるための目標設定と達成のサイクルを反復した。ちょうどJリーグが発足したことで、最大の目標が定まった。プロ入り後も準備を怠らなかった結果、同僚の出場停止中に結果を残し、レギュラー獲得につながった。
「運は、そのうちやってくる。やれることをやっておけば、降りかかった運は拾える」。だから常に準備を尽くせ、という助言だった。楢崎CSFの言葉からは、巡ってきた運を逃さない力が重要だと気付かされる。金の卵たちは、どう将来につなげるだろうか。