大阪わらじの会(旧ブログ)

http://osakawaraji.jpn.org/ に引っ越しました。

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大峰 旭ノ川 中ノ川

7月26~27日

メンバー:わらじ会員2名
 アプローチまでに私が完全に乗り物酔いしていまい、林道駐車地点に到着後、体調を回復させながらの準備となった。途中で一時降車したこともあり、多分予定時刻を結構すぎていたと思う。沢が待ち遠しくてならないシブ隊長を、随分おお待たせしてしまった。
 つり橋を渡ってすぐに、入渓目前にした下り。アップなしでいきなりこれは・・・と足場に迷って動けないでいると、「なんで降りられないんだ」「こんなんダイトレでもあるわ」シブ隊長の喝が入る。(これは冗談なのか、ほんまにこんなんがダイトレにもあるのか?と疑問に思うが、ここは言い返さず。)

 しばらくして高巻きとなるが、隊長が進んだ巻きコースは私には無理だ。藪と草ばかりにしか見えない急勾配で、ここでも足場に迷う。私の遅さに耐えかねたのか隊長が「なんでこんなに時間がかかるの」と怖い教育ママみたいな口調になっている。「スタンスがないから」と言い返すと、「そんなん(足を)置いたらいいんや」と、適当なのか?本気なのか?判断しかねる言葉が返ってきた。早くも隊長は森に生きる獣に変化しつつあるようだ。真に受けて真似したら滑落必至、またお待たせしてしまうので、言う通りにはできない。ほどなく隊長は別の高巻きルートに切り替えてくれた。それ以降にも滝をいくつか巻いたが、なんとか付いて行った。
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 幕営予定地に近づいたころ、隊長が周囲を見回していたため、迷っているのかな?と思い、スマホを触りかけると、「そんなん見なくていいから」と声がかかる。やはり隊長はどんなときもアンチGPS。迷ってたのではなく、幕営ポイントを選んでいるこのことだった。

 予定時間を2時間近く過ぎて幕営開始。シブ隊長がツェルトのセッティングをテキパキと教授してくれた。その後、少しの間姿が見えなくなり、ほどなくして豪快に流木を集めて戻ってこられた。
 なかなか火が燃え続かず諦めかけたが、幸運にも燃焼が軌道に乗り焚火成功。ヘッデン点けて、どっぷり日が暮れて、落ち着いた夕食の時間となる。シブ隊長の手で次々と出てくる食べ物に感激・・・。
 缶ビールとワインを飲んでまったりしながらも、足元はしっかりとして、追加で薪を集めてくるシブちゃん、素晴らしい。
 お陰様でおなかいっぱいになり、無事一日を終える終えることができた。

唐突ですが、ここでMンBルの沢靴についてレビュー
MンBル関係者様、もし見ておられたら改善をご検討ください。

テン場にて着替えをせんと靴つかむ格闘むなしく足首抜けそう
寝入り際水を汲まんと靴を履く戻って脱いで いと目が冴える
真夜中にトイレにいかんと欲すれどそれを制したこの靴の手間
この位置じゃ引っ張れないでしょ履き口のヒモ 左右につけてよ足首捻じれる
提案す足首周りのネオプレン ジップアップで開閉できれば
(以上)


 翌朝、シブちゃんが食事とミルクティーを準備してくれた。テン場撤収も鮮やかで改めて尊敬する。
 
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 今日も高巻きが繰り返されるが、昨日である程度慣れたのか、それとも鈍感になったのかわからないが、なんとか付いて行く。だが、途中で私を嘲笑うかのような超シンプルかつ脅し系トラバースが現れたときは身が縮む思いがした。

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 水が切れてからの詰めが核心だったと思う。藪漕ぎというより、藪攀じ登り、というか、私ごときのレベルには「崖」だ。一歩を間違うと死ぬかもしれん、と肝を冷やしながら尾根を目指して付いて行く。長く感じた。
 傾斜が緩み、笹の中にトレースが現れたときにはほっとした。
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 七面山西峰山頂。ここから無事下山した。
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 出発前、シブ隊長は「沢中泊の入門コース」「素晴らしい谷です」と言っていた。「素晴らしい谷」→ストイックなコースだろうと予想しやや不安もあったが、素晴らしい谷には違いなかったし、とても楽しかった。ただ、それを余裕をもって見渡しながら歩く力量がまだまだ足りない。私にとっては今までで最も危険を感じたコースだった。最近、行く度に私の限界ギリギリを感じる。ということは、楽観視すると少しは限界伸びてる?それとも恐怖心が大きくなっているだけか?いつかリピートしてみたらわかるかもしれない。


シブちゃん、今回も大変お世話をかけてしまいましたが、ほんとうにありがとう!!

投稿:サッポロ一番

シブちゃんのレポはこちら http://blogs.yahoo.co.jp/tondayatu/63763149.html









 




 


 






  

閉じる コメント(7)

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いつもながら隊長の見守り隊、お疲れ様でした。

今回、読み応えありました。

R168は自分で運転してても酔いそうになったことあるぐらいです。この5年ぐらいの間に道が随分よくなってますけど。

とにかく、さすがです。私やったら絶対よーついていけませんわ。
最初の あの板が抜けそうな吊り橋、怖くて渡れません。そこで脱落ですわ。

下山は、、、途中から谷中&杣道でモジキ小屋から道…ですか?

あと、お写真、鮮やかで、よく写ってますね。

天気よくて、水量は多くて、稜線出たらガスってるか曇ってるかで涼しくって…って最高ですやん。ついていくのは無理ですが、羨ましいです。

2015/8/4(火) 午後 1:33 [ 名塩村水質管理委員会 ]

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サッポロ一番さんレポ、有難う!

体調もさることながら、入谷当初からのあのビビリようは異様で、喝を入れるつもりでちょっとキツく言ってみました。翌日はしっかり持ち返してくれましたね!でも詰めも結構、怖かったんやねー。まー、それは無理もないわ(^0^;)m。
それにしても、よく付いてくれましたよ!


焚火はなかなか火か熾らなかったけど、サッポロ一番さんが諦めずに煽ぎ続けてくれたお陰やね。


>かまちゃん、
>下山は、、、途中から谷中&杣道でモジキ小屋から 道…ですか?
サッポロ一番さんには下山が厳しいと思ったので、七面山登山口に下山しました。
入れると聞いたので計画では舟ノ川の湯ノ又に車を一台デポする予定だったけど(結局、入谷出合すぐ先の、あの崩壊地は修復されていません)、台風の土砂崩れで三ノ又谷出合にデポすることになりました。
これでも釈迦への縦走やモジケ小屋ルートでの下山と比べれば、かなり楽になります。

2015/8/4(火) 午後 2:39 [ シブ ]

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> シブさん
名塩村水質管理委員会!です♪

ってことは湯ノ又まで車で入れたのは わずかな期間。まるで蝉の一生の内の地上活動期間のよう。
そもそも林道が崩れ易いところに作ってあるってことやなー と納得しました。

もし今度いくことがあれば、「七面山→1556.8→1381→宇無ノ川本流698mへの尾根」か「大グラ東端南側ルンゼ→大グラ真南の枯谷→レンゲ谷→」で下りよう思てます。行くことないかも やけど。

2015/8/4(火) 午後 2:49 [ 名塩村水質管理委員会 ]

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名塩村水質管理委員会(かまちゃん)さん、
>R168は自分で運転してても酔いそうになったことあるぐらいです。
→デポ地までの自分の運転で酔って、アプローチ駐車場までの同乗中に完全に仕上がりました。

>最初の あの板が抜けそうな吊り橋、
→あの橋は、定期点検されているのでしょうか…。落ちるまでは修理の予定が無いような気がしました。

シブちゃん
>入谷当初からのあのビビリようは異様で、喝を入れるつもりでちょっとキツく
→喝の効果は感じられなかったでしょ(;´∀`)まずは落ち着いて判断力回復が必要だったと思うわ。
それに、私の厚い面の皮はなかなか剥けないのよ。

2015/8/4(火) 午後 11:39 [ サッポロ一番 ]

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サッポロ一番さん
いつも記録楽しく読ませてもらってます。今回のは一番!最初からそうやし、沢ぐつも爆笑。

素晴らしい谷で楽しめたようで良かったですね。
初の谷泊でしたね。焚火も良かったでしょ。
必ず、自分の限界が拡がっていってますよ。
しかしシブ隊長は沢ではそんなに厳しい態度なんやね。私にはそんなことしたらいつもボロカスに言って、沢で喧嘩になるんやけど。

2015/8/5(水) 午前 7:33 [ cozy ]

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記事のタイトルは「そんなん置いたらええんや」のほーがえぇかも

2015/8/5(水) 午前 8:05 [ 某村水質管理委員会 ]

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> esu*hi*oさん
初めまして。
オレンジラインが無いというと、アウトソールがラバーのサ○ートレッカーRSのほうですね。フェルトのほうが滑りにくいかと思って、オレンジラインがあるフェルト底のほうを使用しています(今年購入)。

2015/8/8(土) 午前 0:55 大阪わらじ


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