挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
東方兎録~幻想入り~ 作者:ファム

2章、博霊神社への道のり

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
9/100

奇妙な魔法使いとの出逢い

虫は絶対許すまじな方などが含まれます。

駄目なかたは、回避行動をとってください。


新キャラ登場です、

決して、主人公のロリコン発症用のモブでは、断じてありませんよ。

森の下草を踏みつけながら歩いて行く。

立ち込める匂いはさっきまでの血の匂いではなく森林特有の良い匂いで、ちょっと落ち着いてきた。



「そう言えばここの森はどの辺に有るんですか?」

「人里と紅魔館の間辺りの森じゃな。

知能の低い低級な妖怪どもが住んでおる。」


袋から取り出した竹の水筒から水を飲みながら

黒墨からこの森の危険な物などを教わっている。

丁寧で分かり易いが直ぐに抜ける森の注意点などどうでもいいのだ。


そして、あまりの長さに現実逃避を始めようかと思い始めたころ。


「キャーッ」


僕の頭についていた兎耳が、

微かな悲鳴を森の木々の葉鳴りの音の中から聞き取る。

最悪な事にルーミアを殴り飛ばした方向だ。


「またルーミアか?だとすれば僕のせいで人が!」


その声の方へと走り出す。


「落ちる、落ちるぞぃいっ。」


肩からじいさんの悲鳴が聞こえる気がするが気にしている場合じゃない。



ある程度声の響いている方向へと進んできて、

声の主を探していると茂みが揺れ、

身長が120センチ代の少女が飛び込んできた。

勢いのついたそれに鳩尾を捕らえられ涙が出そうな痛みが鈍く広がる。


「むしがぁああっ!誰かとってぇええっつ!」


頭をヘッドバンキング並に振っていた少女はこちらに気がついたのか涙目でこちらを 見上げてくる。

その姿は、そう言う趣味のない自分にさえもとても、こう。きゅんっとなった。

つまり、言葉にできないくらいに

可愛らしかったのである。


そして、少女はよく見ると何でもござれの幻想郷ですらあまり見ないであろう格好をしていた。


フードつきの黒いローブをまとい、

中には白色と紫色の縞模様のポンチョを羽織る。

おまけに、少女の背のたけ程もある、

金で覆われた羽ペンを右手に持っていたのだった。

観察を終えると頭の上にくっついていた

緑色の芋虫を取ってやる。

すると、


「ありがとう、おにいさん♪」


彼女は、フードをとり流れるような長い(ブロンド)の髪を取り出してアメジストの様な紫の瞳を向けて輝くような笑顔でこちらへと微笑んでくれたのだった。

  • ブックマークに追加
ブックマーク登録する場合はログインしてください。

― 感想を書く ―

1項目の入力から送信できます。
感想を書く際の禁止事項をご確認ください。

※誤字脱字の報告は誤字報告機能をご利用ください。
誤字報告機能は、本文、または後書き下にございます。
詳しくはマニュアルをご確認ください。

名前:


▼良い点
▼気になる点
▼一言
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。