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2012年5月26日 (土)

言葉の慣用性とは何か?Part82 音感と意味のマッチンング(25)

 今回は清音だけで、一音節目に促音が来る語彙、そして二音節目に拗音且つ促音が来る語彙、そして一音節目の語尾(二文字目に「ん」)に拗音が来る語彙、二音節目に拗音が来る語彙の「あいきょう」から「すいちょう」迄を列挙する。例によってネガティヴ・オア・シニスターミーニングのみ<>で括り、至高意は〔〕で括る。

客観、脚光、極冠、<極刑>、借款、借金、<しゃっくり>、<しゃっけえ>(しゃっこいの訛り)、<しゃっこい>、<赤口>、シャッター、<出棺>、出勤、<出家>、出向、出講、出航、出港、出稿、出産、出資、出生、<出征>、出精、出走、出来、出張●、出廷、出展、出店、出典、出頭、食器、ショック、職権、食券、職工、しょっちゅう●、しょってる、ショット、チャット、ちょっかい、チョッキ、直帰、直球●、ちょっくら、直径、直系、直行、直交、直航、ちょっと、ひょっこり、ひょっとこ、ひょっとしたら

圧勝、一級、一休、一球、一驚、一興、一強、一極、一曲、一局、一蹴、一周、一週、一州、一生、一章、<一笑>、一勝、一升、一省、一籌、一着、一丁、一朝、一兆、一町、一票、一瓢、越境、越中、おっちょこちょい、活況、甲冑、吉凶、吉祥、吉兆、屈強、屈曲、早急、<殺傷>、殺虫、薩長、<失笑>、<失職>、<しっちゃかめっちゃか>、<失着>、失調、折衝、摂政、<殺生>、折衷、即興、卓球、宅急便、鉄橋、撤収、鉄柱、白球、<薄給>、発給、八級、八球、<発狂>、発祥、発症、発生、八章、八升、発注、八丁、八町、八兆、発表、八票、八俵、畢竟、筆者、必修、必勝、<筆誅>、払拭、北極、マッシュポテト、真っ正直、抹茶、マッチョ、<薬莢>、薬局、よっしゃ、ラッキョウ、ラッシュアワー、陸橋、立教、立脚、立秋、立春、立証、列挙、列車、<裂傷>、六曲、わっしょい

<暗礁>、暗証、暗誦、暗唱、暗中、院長、延長、因習、因襲、印象、園長、円頂、円超、遠慮、恩寵、<怨霊>、官庁、干潮、館長、艦長、間諜、<浣腸>、官長、還流、官僚、完了、緊急、錦秋、金賞、緊張、<禁猟>、勲章、検証、健勝、懸賞、憲章、<困窮>、建立、三脚、産休、三京、山峡、三強、三峡、三週、三周、三州、参照、山頂、三兆、三兆、三町、三丁、三表、三票、三俵、三社、三者、三週、三周、三州、参照、山椒、三唱、三章、三勝、三省、三升、三票、三俵、<三流>、産量、信州、真宗、新秋、神州、新州、新宗、深秋、心象、進駐、真鍮、慎重、身長、伸張、伸長、新調、深長、清朝、伸張、心流、寸評、選球、仙郷、仙境、宣教、戦況、千強、仙郷、船橋、先週、専修、選集、泉州、千秋、撰集、千周、撰修、戦勝、千章、千勝、選奨、<戦傷>、僭称、先勝、先蹤、<賤称>、先唱、鮮少、先蹤、千省、煎茶、<損傷>、線虫、船中、戦中、千丁、千町、千兆、船長、選評、千票、川柳、村長、尊称、尊重、探求、短所、珍重、<天誅>、展中、典中、天龍、天竜、何社、<難所>、南中、軟調、<難聴>、南朝、二級、二強、二週、二章、二鳥、二票、二俵、<二流>、<任侠>、認証、人中、年収、年初、念書、念少、燃焼、年少、年商、燃料、反響、反共、反射、販社、半周、半鐘、反証、半焼、反照、汎称、範唱、半ちゃん、範疇、班長、班超、半町、<偏重>、変調、本社、本州、本章、本性、本省、本庁、本朝、本町、奔流、本流、万社、万者、満車、万射、満州、満中、満潮、万票、満了、万両、民衆、紋章、四級、四強、四社、四者、四射、四週、四章、来客、来社、来週、来朝、雷鳥、来聴、臨写、臨床、輪唱、臨調、連射、連写、〔輦車〕、連署、論客、論及、論拠、論証、論調、腕章、腕力

愛嬌、愛車、哀愁、愛執、愛称、相性、愛唱、哀傷、愛妾、合性、愛着、哀調、愛鳥、<亜流>、<異臭>、衣装、異称、意匠、衣裳、<哀弔>、意中、胃腸、慰留、医療、右京、宇宙、恩給、音響、〔恩寵〕、海中、懐中、<回虫>、会長、開帳、快調、<怪鳥>、〔回腸〕、諧調、階調、開庁、開票、下流、花柳、顆粒、河流、加硫、過流、加療、気球、希求、危急、帰休、企及、帰郷、奇矯、帰京、桔梗、気胸、棄教、貴社、記者、汽車、喜捨、機種、旗手、騎手、機首、期首、奇手、貴種、気象、気性、記章、気象、徽章、希少、起床、稀少、奇勝、貴重、基調、記帳、帰朝、機長、几帳、起票、桐生、気流、霧生、寄留、器量、<苦境>、九社、くしゃみ、<苦笑>、<苦衷>、区中、駆虫、句中、口調、九表、九票、九俵、句評、化粧、<けちょんけちょん>、考究、公共、好況、交響、広狭、高教、口供、降車、後者、校舎、公社、公舎、巧者、高射、公衆、<口臭>、講習、甲州、光州、広州、後周、杭州、交渉、高尚、公称、公証、好尚、考証、口承、鉱床、工商、厚相、哄笑(公的場では非礼故、否定的にもなる)、校章、工匠、<公娼>、<高唱>、工廠、<公傷>、興商、高承、康正、口証、行賞、紅茶、口中、項中、甲虫、向中、好調、公表、好評、〔高評〕、講評、降雹(農作物へは悪意)、交流、<拘留・勾留>、興隆、荒涼、校了、香料、綱領、稿料、光陵、考量、広陵、公領、呼吸、胡弓、故旧、鼓弓、〔故宮〕、虎丘、故郷、<固執>、<故障>、呼称、湖沼、古称、小姓、誇称、胡椒、湖中、誇張、胡蝶、小兵、最小、最少、宰相、妻妾、最中、最長、最澄、砕氷、至急、支給、子宮、市況、〔司教〕、〔詩経〕、示教、詩興、四強、至境、刺繍、歯周、四週、詩集、四周、<死臭>、市中、支柱、詩中、市長、思潮、視聴、市町、支庁、四町、輜重、弛張、指標、四表、四票、四俵、支流、資料、水球、<酔狂>、〔酔境〕、〔睡境〕、垂教、〔水鏡〕、水郷(すいきょう)、〔垂拱〕、推奨、水晶、推称、推賞、〔垂裳〕、水中、翠帳、水氷、水豹(海豹の異称)、水萍

 垂拱と垂裳は同意である。今日の民主主義社会は概ね欧米列強から移入したもの故、何でも忌憚なく述べ合うことをよしとしているが、この二語彙はそうではない。つまり傍観していくことが安定と安寧へと直結するという東洋的思想である。

 何をもって至高意とするか、何を持ってネガティヴ・オア・シニスターミーニングとするかは、時代毎に、そして民族文化毎に異なるという側面も大いにある。勿論民族差なく肯定的意であるか否定的意であるかということと、それは隣接している。

 東洋的善的価値観から昨今の日本が著しく逸脱しつつあることは、私自身が中年世代も秋が深まってきたが故に感じることかも知れない。何でも論じ合い、明確に論理的にしていくことだけが価値であるという戦後民主主義の万能主義的考えには私はどうしても抵抗を感じざるを得ない。物事は明確にし過ぎない方がいいこともあるし、語り合えば全て理解出来るものではなく、積極的に相互に語り合うことを回避した方がいい場合もあると少なくとも私は考えている。そのことをこの二文字(垂拱と垂裳)は教えてくれる気がする。

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