中華液タブをもらって思ったこと。
12/10/2019 21:43
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ななせです。
先日VEIKKという中国の液タブメーカーのアカウントからDMがきまして、
内容はざっくりと、Amazonからウチの液タブを購入して欲しい。そのレビューをAmazonで書いて絵を描いて宣伝してくれたら返金するよ。
というものです。
これは言い換えると、絵を描かないと返金しないぞ、ということでもあります。
他の絵描きさんでタブレットを提供してもらいイラストを描く、という光景はよく目にしてはいましたが、そのシステム自体はてんで知らなかった私は、
こういうものなのか、
と承諾してしまいました。
相手はカタコトの中国人で、
こんにちは
paypalありますか?
とはじめに聞いてこられました、
思わず、なんのことですか??
って訊き返しましたが。
向こうの方は、イラストを要求する際、有名な絵師さんのイラストを数枚送り、
このようなイラスト描けますか?
と訊いてこられました。
これはなめられてるんだろうか。
と一瞬イラッとしてしまった私は、
可能です。
と答えました。
Amazonで液タブを注文し、
pcに繋ぐところでかなり手間取ってしまい、
絵に着手するまでに時間が掛かり、
普段使い慣れている液タブとは勝手が違うことに涙目になりながら、
私の心はすでに折れかけていました。
それでも可能ですといってしまった以上、
神絵師と呼ばれる人たちのような絵を描かなければいけない、
そんなことに躍起になり、
普段絵に掛ける時間の倍量を掛けながら、迷子の手を引く女子高生の絵を描きました。
厚塗りが得意でない私が、見様見真似で普段の自分のレベルを超えることだけを考えて描いた絵でした。
掛けた時間は20時間ほどです。
普段は腰の痛みですぐ絵が描けなくなってしまうので、3時間×2セットの6時間ほどで絵を描きます。
私にすればはじめての長時間かけた絵でした。
絵をツイッターにあげ、
掛けた時間に対していいねがもらえない、どうして、、とブルーになり、
そもそもこの絵はいい絵なんだろうか、と疑い、
最後は諦めの気持ちでした。
絵を上げましたが、VEIKKさんからはなんの応答もありません。
けれど少し考えて合点が行きました。
その日は日曜日だったのです。
ツイッター運営が業務の内なら日曜日は確かにおやすみかー、、
と思い、それでも人質に取られた3万8千円を返して欲しい、いや、ほんとうに返してくれるんだろうか、これはあらての詐欺なんじゃないか、
と疑心暗鬼になりました。
月曜になっても返信がなかったため、
あの、すみません、お返事いただけないでしょうか?と
連絡をすると、中国人は慌てたように
すぐ返金します。と答えました。
3万9千円返金します。
手数料はないです。
大丈夫ですか?
と来たので、
手数料、何のこと?
と思いながらも、
早くやり取りを終わらせたい一心で
大丈夫です。
と答えました。
paypalに返金された額は3万7千100円。
送金の際にpaypal側に取られる手数料の話だったと気づき、悔しくて床を殴りました。
結果的には千円以上の損失でした。
カタコトの中国人ともうやり取りしたくないため、
これは勉強料だと思おうと言い聞かせました。
まあ、すんなり描きますと言った私が馬鹿を見たようです。
絵を描けと言うなら現金で原画料を払え!
畜生!!
躍起になって描いた絵を見返して、やっぱりこの絵、あんまり好きじゃないなー、と悲しく虚しくなり、
もう、同じ思いを絶対にしないぞ、と決意しました。