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【沖縄ジュゴン訴訟】「重要な生命線」 原告側弁護士事務所が見解

2017年8月23日 07:35

 【平安名純代・米国特約記者】沖縄ジュゴン訴訟を巡り、米サンフランシスコの第9巡回区控訴裁判所が、一審を破棄してサンフランシスコ連邦地裁へ差し戻した判決に関し、米環境保護法律事務所の「アースジャスティス」は21日に声明を出し、「絶滅危惧種の沖縄ジュゴンにとって非常に重要な生命線だ」との見解を示した。

 米国文化財保護法(NHPA)は、他国の法で保護された文化財も保護対象とすると定めている。同訴訟で原告側の弁護を担当したアースジャスティスは、「ジュゴンは、日本の文化財保護法の下で、国の文化的意義を持つ対象とされている。米国政府はその行為(工事)の影響を考慮し、文化的意義のある場所や事物への危害を回避または緩和しなければならない」と指摘した。

 原告の生物多様性センターのディレクター、ピーター・ガルビン氏は「(辺野古移設)計画の客観的な見直しが、米国国防総省に、この環境的かつ社会的に悲惨な軍事基地拡大計画を再考させることを期待している」と、今後の展開にも期待を示した。

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