競泳男子個人メドレーの萩野公介(25)=ブリヂストン=が200メートル背泳ぎ、同自由形に出場し、1分53秒31と1分45秒48のともに1位で年内のレースを終えた。
波瀾(はらん)万丈だった1年を、ある意味象徴するかのような珍しいレースとなった。7日に始まった大会は、エントリーした種目はどちらか1日でも、2日とも泳いでいいというルール。初日に泳ぎ終わっていた選手が多かったなどの理由で、萩野の泳いだ2種目で棄権者が続出した。背泳ぎは全組(計3組)18人中17人が棄権、さらに自由形も同組8人中7人が棄権し、萩野は両レースとも“一人旅“だった。
「生後6カ月から水泳をやっているが、1人でレースに出るのは人生で初めて。今後も2度とないでしょう。最初は戸惑った。ちょっと変わった経験だった」と苦笑いだった。