バーコード実用化の立役者ラウアー氏死去、小売業に大変化もたらす
【12月10日 AFP】小売業に大きな変化をもたらしたバーコード実用化の立役者となった米国人エンジニア、ジョージ・J・ラウアー(George J. Laurer)氏が先週、94歳で死去した。
親族の掲載した死亡広告によると葬儀は9日、同氏が亡くなるまで住んでいた米ノースカロライナ州ウェンデル(Wendell)で行われた。
米IBMの公式サイトによると、ラウアー氏は1969年にノースカロライナ州の州都ローリー(Raleigh)で同社のシニアエンジニアに昇格。数年後の1973年には、世界中のほぼ全ての産業に変革することになる商品識別コード「ユニバーサル・プロダクト・コード(UPC)」の開発の陣頭指揮を執っていた。UPCは後に電子読み取り式のバーコードに変換される。
バーコードの発案者は同じくIBMの社員だった故ノーマン・ウッドランド(Norman Woodland)氏で、1952年に特許を取得していたが、実現化には及んでいなかった。
特許取得から約20年後、ラウアー氏はバーコードをデジタル方式で読み取ることができるスキャナーを開発。また元は円形だったバーコードを、印刷がより簡単なストライプ状に変えた。
IBMは1973年にバーコードを実用化。翌年6月26日、バーコードを使用した初めての取り引きが、オハイオ州トロイ(Troy)のスーパーで行われた。(c)AFP