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【芸能・社会】

中村哲さん、遺族と帰郷 NGO会長「全て継ぐ」 11日に告別式

2019年12月9日 12時45分

福岡空港に到着した中村哲さんの遺体が納められたひつぎ=9日午前10時20分(代表撮影)

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 アフガニスタン東部で殺害された福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん(73)の遺体が9日朝、羽田空港から遺族と共に福岡空港に到着した。中村さんは福岡県大牟田市に自宅がある。同会によると、11日に福岡市の斎場で告別式が執り行われる予定。

 ペシャワール会の村上優会長は福岡空港で記者会見し、「中村先生が実践してきた全てを継続していきたい」と遺志を継ぐ決意を表明。国内外の多くの人が喪失感を共有し、励ましの言葉を寄せてくれたことで「今後の事業継続への力となった」と感謝を述べた。

 遺体は福岡県警大牟田署に移送され、同県警が刑法の国外犯規定に基づき殺人容疑で捜査。10日に遺体を司法解剖して死因分析を進める。アフガン保健省幹部によると、失血により死亡したとみられる。

 福岡空港では同会関係者らが出迎えた。九州在住のアフガン人らも花や中村さんの顔写真を手に集まり、貢献に謝意を示した。遺体は8日夕、遺族と共に航空機で成田空港に到着、帰国していた。

 中村さんは4日、ナンガルハル州ジャララバードを車で移動中に武装した男らに銃撃された。他にボディーガードや運転手ら5人も死亡。日本から現地に向かった妻尚子さん(66)や長女秋子さん(39)、ペシャワール会関係者らは6日にアフガンの首都カブールで遺体と対面し、翌7日に帰国の途に就いた。

軍兵士と共に中村哲さんのひつぎを担ぐガニ大統領(中央)=7日、アフガニスタン・カブールで(共同)

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