こんにちは、visita運営局の池野です。
僕はvisitaの立ち上げからインターン生としてジョインし、現在はマーケティングやマネジメントを担当しています。
そんな僕は、1度目の就活で50社以上落ち、絶望のどん底に落ちました。
当時はとてもつらかったですが、今思い返すと、あの時の経験がなければ今の自分がなかったとはっきり言えるほど人生の契機となりました。
僕の就活体験を読んで何かお役に立てれば幸いです。
自己紹介
まずは僕の自己紹介をさせていただきます。
僕は池野成と申します。石川県出身で1995年生まれの24歳です。
絶望を味わった就活の失敗
青山学院大学に入学を機に上京。体育会の準硬式野球部に所属し、3年の秋に引退するまでは野球に打ち込みました。
そして、引退した3年生の11月に就職活動を始めました。
両親が公務員で、社会人との絡みはせいぜいバイト先のカフェの店長くらいで、就活開始当初は「ビジネスって何?」という状態でした(経営学部なのでビジネスモデルの勉強はしていましたが、実務的な理解がほとんどありませんでした)。
そこで合同説明会に行ったり、色んな人に話を聞いたり調べたりする中で、一つの業界に引き付けられます。それは、不動産デベロッパーという仕事でした。
商業施設やビル、マンションのような、文系でもできる最大のものづくり。そんなカッコよさに魅せられ、「絶対俺はデベに行く!」とかなり業界を絞って就職活動を行いました。
結果、デベロッパーからの内定は0。面接で話せるように相当準備しても、グループディスカッションで落ちたりと、かなり心が折れる6月でした。
一応地元の企業で1社だけ内定は出たものの、地元に帰りたいわけでもその仕事がしたいわけでもなく、かなり絶望しましたね。
このまま納得できないまま内定先へ入社すべきか、院に進学するか、就職留年するか。
相当迷いました。どの選択肢も納得できない。僕は誕生日が6月24日なのですが、人生でもっとも楽しめない誕生日でした。
今考えると夏採用等で新しい企業を探す事もできるんですけどね。当時落ちまくってたことで自分に自信が一切ありませんでした。故に就職留年しても来年うまくいくビジョンが全く見えなかったんですよね。
GPAも1点台なのと金額的に大学院は難しい。選択肢がどんどんなくなる感覚に心が潰れそうでした。
そんな時、とある広告を見つけました。それは、「海外インターンが経験できる留学プログラム」。
海外でインターンできて仕事の経験をできたら就活に生きる。
それに加えて、小学6年生の時にイチローの応援に行った思い出のシアトルもプログラムの候補地として存在しているのを知り、この選択肢しかない!と思いました。
当時の第一志望の会社が既卒の学生を採らないと知り、わざと1単位だけ落として留年&休学して1年間Seattle Central Collegeというカレッジに入学するプログラムに参加しました。
シアトルへの留学という名の逃亡
留学に参加した僕は、焦っていました。とにかくこの1年で就活の「ガクチカ」として話せる経験をしなければならない。とにかく就活脳になっていましたね(笑)。
それで、シアトルの企業の駐在員さんに登壇してもらうキャリアイベントを運営する「CROSSEA」という学生団体に入りました。
そこで、出会ったのがMicrosoft本社に勤務されている石坂誠さんでした。MBAを取得後日本マイクロソフトに入社し、現在はMicrosoft本社でグローバルのマーケティングを担当している、シアトルでは有名な日本人です。
今思うとかなりぶしつけですが、お会いした際に「ビジネスの修業をさせてください!」とお願いしました。正直ITの知識もなければただ経営学部でちょろっと勉強しただけの人間でしたが、それを快く受け入れてくださりました。
学生5人のチームを組み、石坂さんにメンターになって頂き「MicrosoftのクラウドであるAzureを活用した新ビジネスの創出」をテーマに半年間ほどコミットさせていただきました。
石坂さんから学んだことを挙げるとキリがないですが、一番心に残っているのは「giveの精神」ですね。Microsoftでの仕事でも大きな価値をもたらしている一方で、終業後に僕らのような学生に対して時間をとってくださりました。
僕らのアイデアも、「顧客に与える価値を考え抜いているか」という点からシビアなフィードバックを日々もらい、大きくブラッシュアップさせることができました。
何を得るか、という「take」を考えるのではなく、どんな価値を提供できるのか、という「give」が何よりも大事だと常々おっしゃる方で、その姿勢が石坂さんがMicrosoft本社で活躍している所以なのかなと感じています。
ちなみに、Microsoftは、
Our mission is to empower every person and organization on the planet to achieve more.
(我々の世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を最大限に引き出すための支援をすること)
を掲げています。まさに、石坂さんは会社のミッションを体現しており、それがグローバルで活躍するエース社員たる所以だと思っています。
結果的に帰国までにビジネスとして形にする、という目標には届きませんでしたが、日本マイクロソフト社の多くの社員さんにも協力していただきながら、日系の某大手企業にも僕らの企画を提案してくださるなど、一定の成果を挙げることが出来ました。
(そのプロジェクトとは別で、世界中のワークショップで配布するマーケティング用のノベルティの企画を任せていただき、ドローンを提案して2万ドル分の発注に成功したのは良い思い出です。)
7社の内定とキャリア選択
結果的に、ボストンキャリアフォーラムという11月に行われる留学生向け就活フォーラム等で計7社ほど内定をいただきました。
入社するのは1社なので内定数はどうでも良いのですが、企業から欲しいと言っていただける人間になれたのは非常に嬉しかったですね。
最終的に、日系ベンチャーのIT企業のマーケティング職としてのキャリアを選択しました。
加えて、「一流のマーケターになって大きな感動を与えられる人間になる」という人生の目的も生まれました。
単にマーケティングとは商品を広めることではなく、プロダクトそのものを創造し、顧客のことを考え抜いて継続的に利用してもらえる世界をつくる。
マーケティングという仕事を通じて、自分の作りたい世界が創造できる(かもしれない)キャリアを自分なりに導き出すことができました。
そして、実践的なビジネスを経験したいと考え、帰国後(株)PR Tableでのインターンを見つけました。
当初は「新規事業企画」という文字に惹かれて面接に行ったのですが、社長から話を聞くと、まさに僕が留学で経験した「エースと会い、キャリアの知見を深める」サービスを作る、というプロジェクトでした。
その場でジョインを決め、5月から「エース社員と深く対話し、自分自身のキャリアを切り拓く体験」を提供できるアプリの開発に注力しています。
visitaで作りたい世界
就活生が、企業の社格やイメージではなく、「こんなエースのようになりたい!」という尊敬できる社員との出会いから就活を始めてほしい。
内定がゴールではなく、「活躍」や「人生の目的に近づくこと」をゴールに置いた就職活動をしてほしい。
そんな就職活動の新しい在り方・文化を創造するために、これからvisitaを運営してまいります。
普通のOBOG訪問では聞けないような、「エースたるゆえん」や「活躍の秘訣」、「キャリアの独自の捉え方」をもっているエース社員さんとの出会いを提供します。