昔話。小学生の頃、3ー4歳年上が怖かった。竹の子族、暴走族が流行り、中学校の入学式では卒業して出て行った3年生の建物のガラスが割れていたりスプレーで落書きがしてあった。その影響で保護者は教師に躾を期待し、バットやバリカンを持って歩いている先生もいて、怒鳴られたり体罰も珍しくなかった
上下関係という不良のメンタリティと戦場のリアルを知らないリベラル
学校の先生はこのタイプに照準を合わせている。一律の基準でやるのでそれ以外の人は誤爆・流れ弾です。
第1タイプ「ヤンキー」の生徒には説明する指導はほとんど功を奏しない。短いセンテンスの指示を大声で言うことが、彼らの耳に教師の声が届く唯一の方法だ。必罰主義も、彼らには効果的である。
教育困難校には、どんな生徒が来ているのか | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
高校教師の父『暴力を用いず指導したいが、幼い頃から暴力が当たり前の世界で育っている子は最初に殴らないとバカにしてかかり会話に入れないことがあって悩む』 - Togetter
リベラルは安全な町に住む
いわゆる教育困難校という業界用語があります。この前、福岡の高校で教師に蹴りを入れた動画がありましたがあれが困難校の実態です。ネット上で「動物園か」と評していました。正鵠ですね。
実例
TDLで悪ふざけをして列車(ビッグサンダーマウンテン)を止める高校生(2013年)。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130423/crm13042316490010-n1.htm
「教育困難校」の教員が行う仕事のほとんどは、警察官か警備員が行うような内容のものだ。立ち番の教員の目をくぐり抜けて脱走した生徒がいれば、大勢の教員が生徒の向かいそうな場所に「山狩り」に行く。教室内で個人の持ち物がなくなったという訴えがあれば、急きょ、授業時間を使って持ち物検査を行う。
教育困難校の教師たちは「警察官」化している | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
みなさんは学校教育における「秩序維持」を甘く見すぎてると思う。これは教師にとっての生命線です。最低限の秩序が維持されないと、教師が生徒と向き合うコストは指数的に増えていきます。なぜ保育園の先生は子供の数に対してあんなに多いのかを考えてほしいし、小さい子供を育てられている人なら容易に理解できると思います。秩序がとれていない集団と、秩序がとれている集団では本当にかかる手間が全く違います。ロボット化するのか、という批判はもちろんあると思いますが、一人一人を自由にすることは絶対にできません。 教師にとって、秩序維持は第一優先順位です。最低限これが確保できないと何もできないのです。全体が崩壊したら個人一人一人を尊重することすらできない。子供たちには理解は難しいでしょうが、規律が守られるからこそ、自由を認めるバッファが出てくるのです。秩序を破壊する人間が増えれば増えるほど自由を許容する余裕は急速に失われます。
「子供を小学校に通わせなくてもよい」という意見に対して、元教育者として言いたいことは山のようにある - 頭の上にミカンをのせる
結論
習志野先生たちインテリ教員の弱点というか欠点は、インテリ教員だけで学校は絶対に成り立たないんだよな。前にボヴさんが、AIの時代になっても人はインテリからではなくゴリラから保険と家を買うって言ってたけど、学校もゴリラがゴリラをシメるから。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2003/08/22
- メディア: DVD
ハインリッヒの法則により中程度小規模の事件があるはずです。
アメリカはもっと過激
実際問題、ちょっと勉強を頑張って(全科目でGPA2.0という本当に低い水準)、優秀者として職員室に張り出されるだけで、ギャングに銃で脅されるような学校で、一体何が出来るんでしょうな?
姉崎高校教員複数へのインタビュー記事をみると、全体としては白鳥メソッドに肯定的であるものの、最初の年が2年生だった生徒の3年が反発が多くて「授業らしい授業をすることができた日はほとんどないほど」「心身共に消耗する教師は多かった」http://berd.benesse.jp/berd/center/open/kou/view21/2009/09/04shido_12.html …
愛知県尾張旭市の市立中学校で40代の女性教諭が10日の給食後に体調不良を訴え、同校が調査したところ、下剤を混入したと2年生の男子生徒が話したことが11日、同校への取材で分かった。教諭は病院に救急搬送されたが、現在は快復しているという。
給食に下剤、女性教諭を救急搬送 中2が「いたずらで」:朝日新聞デジタル
頭のイイ人にはわからんのですよ。高校で「人のモノを盗んではいけません」と教える気持ちが。
[B! 教育] DQNの教育問題について、またはわたしもDQNであるということ - はてなの鴨澤
この部分は完全に同意。
自称インテリの見解が、現実の政治行政でほとんど使い物にならないのは、この現実的な悩みを経ていないからなんだ。
橋下徹"公立学校で黒髪強要が起きる理由" 知事・市長も手出しできない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
東京のある公立中学校で実施されている『学校の当たり前を見直す教育』がとにかく素晴らしいと話題に - Togetter
麹町中学校内申書事件 - Wikipedia
それは大学にもあります。
「教育困難大学」で大暴れする不良学生の実態 | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
彼らは「自身の学びを助けてくれる人」として教員に一目置く、ということはない。逆に力関係として下に見てさえいる。そうした生徒たちが、高等教育の場に入ってくるのである。
そのうえ、これまでの学校生活の中で、教員の指導は無視してよいもの、自分の気持ちは教師の指導よりも優先するべきもので、それを教員が抑制しようとする場合にはキレてよい、という価値観を持っている。
ポイントは上下関係で人を見ているというところです。そしてこれに対応する学校はある一定の層は力でねじ伏せることが必要な現場ということになります。いわゆる偏差値で分留される高校以降は見えなくなる問題で、高偏差値出身の穏健な人は違和感があるかもしれませんが、それが実態です。上下関係はどこでも見えますが露骨に表に見せない人がリベラルです。
リベラルが知らない世界
「常識」の概念が自己中的に編成され歪んだ認知="スジ"になっていて、物理・精神的暴力で整序された秩序の位置でしか他者を認められず、圏外でもその作法で行動する。dqnのDVモラハラストーカーは大体これ。
http://b.hatena.ne.jp/entry?eid=177034638
問題は偏差値の階層が混ざっているときです。つまり小中学校です。
偏差値で分かれる前の学校がなぜ支配的で高圧的なのかというと、こういう一部の生徒に対する対応がそれなのです。そしてやるなら一律になります。警察がそうであるように学校も一部の人に合わせて一律対応になるのです。
親切だと弱い人と見られるようですね。
先生の能力がという話をする人がいますが、能力の高い人は値段も高いのです。学校はそういう「美人」を買えません。「美人」はそもそも学校の先生になりたがりません。一時塾界隈ですごい「美人」がいましたが、彼らは学生運動でまともな就職先がなくて、降りてきたのです。70年代のことです。
もちろんやり方次第でできるかもしれませんが、学校自体にその能力や予算はありません。アメリカのある高校(アメリカは高校まで義務教育)は、卒業する生徒は半分、残り半分は中退していくか刑務所に入る。こういう学校をどうすればいいか。特にアメリカの教育予算はその地区の不動産税(学校税)で賄われるので貧乏地区だとほぼ何もできないことは想像に難くないです。アメリカは面白い国でお金で学習意欲は買えるかというインセンティブの実験もやっています。
これが生活(生徒)指導です。大学で?と思いますけど。
彼は、日頃から「大学生は社会に出る直前の段階なので、社会常識を身に付けさせるべき」と考え、実践している教員だ。ほかの多くの教員とは異なり、授業中に寝ることや、人の話を聞く態度なども、気になった際にはそのつど学生を注意している。
黒髪強制を批判した人はリベラルです。個人の自由に最大の価値を置く人です。
WEIRDですね。
彼らエリートの若者たちは、「欧米の(Western)」「啓蒙され(Educated)」「産業化された(Industrialized)」「裕福で(Rich)」「民主的な(Democratic)」文化のもとで暮らす特殊な階層で、その頭文字をとって「WEIRD(奇妙な)」と呼ばれる。
残酷すぎるが言おう。9割の人は「成功の法則」をまちがえている(橘 玲) | ブルーバックス | 講談社(3/4)
引用の原則からは外れますが、言いたいことは特殊な人ということです。
高学歴と話すとほとんどの人が「普通の日本人は大学に通い、知らない言葉は調べ、メディアには常に批判的見識を持ち、本を読み、人種や性別等で人を差別しない」と疑いもなく思ってるからそう言う人ばかりで国を運転しちゃうの全くヤバイと思う
— すえつむ (@PAX_ICBM) 2018年10月13日
でも、ある一定の日本人がリベラルとは違うタイプなのでそれ相応に合わせる必要が出てくる。声の大きい人たちは道徳にうるさいです。
[B! 教育] 【主張】子供の権利 わがまま許す条例は疑問 - MSN産経ニュース
【主張】子供の権利 甘やかさない教育必要だ(1/2ページ) - 産経ニュース
国語教育は道徳だという指摘もある通り、学校では道徳が最重要なのです。道徳の教科化かにつながります。
指摘されているように日本の国語教育はPISA型とは違います。だからPISAテストで学校を責めるのは間違いです。「国語は道徳である」に関してはAI研究者からも指摘されています。
だから学校は(先生も含めて)自由ではないのです。怒っていいのは選択肢があるときだけですね。
学校は近代的価値としての自由と、それを否定する中世的な価値という矛盾した構造を持っているのです。
昔は専門学校にいた人が大学に来ている。どちらかというと暴力的なアホより意欲のない人の方が重要なんですけどね。実害は暴力的な人なんでどうしてもそっちに注目が行きがちになります。
専門学校編
東洋経済の記事のはてなコメント欄で退学や留年という意見がありますが、退学はあまりやりすぎると文科省からクレームが来るようです。確か何%とか数字があるらしいです。某理系大学は留年が常識というところもあるようですけどね。小中学校で留年はコストがかかるうえに効果が薄いです。
[B! 教育] 「教育困難大学」で大暴れする不良学生の実態 | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
ちなみに大卒の投資収益率は6%台です(過去の統計)。
なぜ警察や学校や刑務所が高圧的か。また患者をお客様にした病院はどうなったか。
それぞれの業界が下した結論は、世の中丁寧に相手をしたら駄目な人がいるということですね。
橋下氏から全国会議員に送られてきたメールに匿名で反論した秘書がいて、代表からブチ切れたメールの嵐が舞い降りて維新内に「この代表やべぇ」って空気が広がったことがあった。自分より下だと思ってる人に反論されたら見境無くす性格なんじゃないの。とても党内で声を上げる空気、なんてない政党。
— 田中慧 (@Tanaka_Kei) 2017年10月31日
自分より下と認定した奴には容赦ないタイプは確かに居る。 https://twitter.com/Tanaka_Kei/status/925342127155847168 …
今後やり方がうまくなって、ソフトになるかもしれません。必要な効果は変わらないと思います。
暴力を否定することは正しいですが、暴力があることは認めましょう。
これが真のグローバル。
誰かから渡された飲み物は飲むな。ペットボトルはかならず開けた時に音がするか確かめろと言われたな。
ライバルの飲み物に禁止薬物 カヌー日本代表候補が混入:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASL1677LML16UTQP04T.html …
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