まぁ、何と申しましょうか・・・
私としては相当真剣に、そして、だいぶ真面目に植物を研究しようと思っているのですが、どうにも皆様にはその熱意が伝わりにくい様でして・・・。
一応、温室として全く恥ずかしくない機能を有した設計のつもりですし、その中で育成されている魔界草も本気度がかなり高い奴らを集めたと自負しております。
しかし、確かに遠目から見ると、ナニやら怪しげな気配を醸し出しているのも事実。
ひょっとすると、また悪い癖がでちまったのかも知れません。
とりあえず、研究所の概要を御説明させて頂きますので、興味のある方はどうぞ。
上段は魔界サボテンとスチームパンク
はい、最初からこの始末。
もはや上段ではなく、冗談としか思えません。
ですが皆様、ここは間違いなく温室なのです。
これからその証拠をお見せしましょう。
左奥上部に魔界ガス排出装置
と言いますか、上段にはコレくらいしか温室っぽいモノがありません。
熱せられた魔界ガスが室内に充満するとマズいので、そうなる前に爆音をたてて回り始めるのです。テレビの音なんて聞こえなくなるほどの爆音。
夜中に突然回り始めたらどうしましょう。
温室でありながら風が吹いています。
後ほど御紹介致しますが、室内には上記の排出装置とは別に魔界ガスを循環するシステムが設けられているので、ソコソコ空気が流れています。風が吹いている、としても過言ではないほどに。故にエアープランツも居心地が良さそうです。
とかく空気がよどみがちな温室ですが、その辺りも配慮してみました。
また、上段右下で夜な夜な踊っている輩に敬意を表し、エアープランツもスチームパンク風に装っています。
※スチームパンクについてご存知ない方は、下記のリンクを御覧ください。
下段には魔界最高峰の技術を導入!?
明らかに上段とは雰囲気が違います。よね?
それもそのハズ。ココには、私が持つ魔界科学の全てをつぎ込んでいるのですから。
つまり、この部分こそが当研究所のメイン設備。
つーか、本当に研究しているのだったりして。
魔界ガス制御システム
奥の方でコードがわちゃわちゃしておりますが、それっぽく仕上がって何よりです。
ここで温度管理と記録、育成に必要な光の自動照射、室内の魔界ガス循環と排出を全て自動で行っております。
如何でしょう。本気と書いてマジ、であることがお分かりになったと思います。
コードもある意味、魔界。
タコ足を通り越し、更にはイカ足どころの騒ぎではありません。
しかも、あまりにもコードが多すぎなので、束ねてしまいました。
ちょっとヤバイかもなぁ。
ま、この辺は後日改造します。
念のため、対発熱部の冷却装置を。
発熱しそうな部分を目掛け、送風して冷却する機構を設けてあります。
具体的には、ヒーターや育成灯などの発熱しやすい設備が起動した際、連動して回るよう設計したのです。
また、加温時に作動する特性上、室内の温度分布にも一役買っているという噂。
魔界ガス循環装置
平たく言えば、ただの扇風機です。
が、魔界草がニョキニョキと成長するためには新鮮な魔界ガスを供給することが必要不可欠ですので、当研究所おいては物凄く大切な設備で御座います。
ちなみに、右のスチームパンク扇風機も稼働しますが、現在はオブジェです。
・・・夜中のことは、知りませんけど。
魔界光線による加速育成法の研究
お待たせ致しました。
これこそが当研究所が全魔界に誇る、魔界光線照射システムです。
いくら強靭な魔界草とは言え、流石に太陽の光無しでは生きていけません。
しかし、ここは魔界。地底の奥深くのそのまた奥深くにまばゆい光なんて・・・。
そんな魔界ガーデニング最大の悩みを解消するのがこの装置。
この光、もはや昼です。夜でも昼なのです。正にヒルナンデス。
正式名称は、ハイパー・ウルトラ・トロピカル・デラックス・スペクトル光線。
あ、やべ、ミラクルを付け忘れちゃった。
もう一度繰り返します。ハイパー・ウルトラ・ストロング・ミラク・・・
オホン。要するに、略して魔界光線と呼ぶのでした。
で、メインの虹色魔界光線照射機が真ん中にズドン。
おまけに小型の白色魔界光線照射機4台が根元付近の葉っぱを照らすのです。
それはもう、絶対に直視できないほどの明るさ。
ここだけが別世界。ですから、ヒルナンデ・・・
オホン、オホン。
月と太陽
本来であれば、コレがメイン灯だったハズ。
ですが、あのヒルナンデスぶりを見せつけられては、ちょっと、ねぇ。
観賞用の月明かり程度にはなるでしょうが、基本的に夜は消灯主義なので。
比較的光を必要としない魔界草に使用するしかないでしょう。
加温装置は底部に御座います。
暖かい空気は上の方へ、冷たい空気は下に。
なので底部に熱源を置けば、理論上は対流が発生します。
でも実際はそうそう上手く行かず、やっぱり室内上部が暖かく、下部は温度が低い。
ただ、逆を言えば、下部であれば強い光を照射したとしても、葉の周りに熱がよどまずに上の方に流れていく・・・
そして、前述の魔界ガス循環装置によって風を当ててあげればその効果は倍増?
つまり、ドエライ強力な光をブチかましているにも関わらず葉焼けを極力抑え、尚且つ低温で管理することであわよくば休眠状態を誘発できるかも?と、目論んでいるのです。
そうすれば、徒長のリスクも減りますからね。
加速育成方法では無く、安全な休眠促進法の確立が真の目的。
随分話が長くなりましたが、とどのつまり、これは育成設備では無く、休眠誘発装置なのでした。
冬の寒さに耐えられない観葉植物を室内の灯だけで育てると、いつの間にかヒョロヒョロのヒョロッポになってしまう、いわゆる徒長。その徒長を極力避けるため、ギリギリの低温管理で強制的に植物を眠らせると共に、その間の徒長を防ぐ目的で葉焼けを起こさない程度に最大限の光を照射する設備、ということです。
さて、そんな私の理論ですが、果たして実現するのでしょうか・・・。