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石川31年前の記憶 掘り起こした 白山・双葉保育所
写真や作品など次々 1期生ら懐かしむ白山市双葉保育所で七日、一期生と保育士らが三十一年前の開所を記念して埋めたタイムカプセルを開封した。中からは当時の園児らが遊戯を楽しむ写真やビデオテープなど思い出の品々が登場し、懐かしい会話に花を咲かせた。(都沙羅) 保育所は一九八八(昭和六十三)年四月に開所した。同年十二月に当時の年長クラス「ひまわり組」の三十五人が、園庭のタイサンボクの木の下にタイムカプセルを埋めた。 この日は、ひまわり組の卒園生やその家族、担任の保育士ら約二十人が木の下に集まった。シャベルを使って土を掘り進めタイムカプセルが姿を見せると、「出てきた」と歓声を上げた。 タイムカプセルは黄色の樹脂製の箱で、幅六十センチ、奥行き八十センチ、高さ二十五センチ。中からは当時の園児たちが描いた父母の似顔絵や日誌などが次々と出てきた。卒園生らは自分の作品を手に取って記念撮影をするなどして懐かしんだ。
同市日向町の池田真悟さん(37)は「本当にずっと木の下で残っていたなんて」としみじみ話した。当時の担任で、昨年から再び双葉保育所に勤務している保育士の中川亜由美さん(53)は「三十一年前のみんなとの約束をやっと果たせた」と目を細めた。 タイムカプセルから出てきた当時の作品は同保育所が保管。出席できなかった卒園生も受け取りに行けばもらえるという。 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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