2019年12月02日
改造少女
「君、ひどい怪我じゃないか!」
公園のベンチに座っていた少女の姿を見て、男は思わず声をかけた。
それもそのはず、少女の右肩には矢がささり皮膚があちこちはがれていたからだ。
「どうしたんだ、一体?」
男は尋ねた。すると少女は怒った口調で答えた。
「ボーガンで撃たれたの・・・」
「誰に?」
「元彼よ・・・」
「あ、ああ・・・」
少女の元彼は中距離武器のマニアだった。つまり、弓矢・ボーガンなどを好むマニアなのだ。
少女は、つい先月彼とは別れたばかりだった。いや、つきあって一ヶ月としないうちに別れたのだ。
それもそのはず、元彼は彼女がサイボーグなのをいいことに何かと標的にしたのだ。
体を打ち抜かれても修理すれば直る彼女は、元彼の格好の的だったのだ。
「警察に通報してください」
少女はそう言って男に依頼した。
終
kaizou_2 at 00:00│Comments(0)│