2019年12月04日
改造少女
「ねぇ、これすぐに直る?」
眼帯少女はそう医師に尋ねた。医師はあきれたように答えた。それは、いつもの事だからだ。
少女の癖というか、性格というかのせいなのだが、弱いものをいじめている輩を見逃せないのだ。
それがたたって少女は重傷を負い、結果的に体の多くを人工物にする事になってしまった。
のだが、少女はこれ幸いとばかりに、さらに弱いものをいじめている連中に立ち向かうようになった。
死の危険から大幅に遠ざかったのと、普通の女性ではありえないパワーを得たからだろう。
その力を少女が悪事に使わないことは幸いだった。
「また、喧嘩したのか・・・いいよ。分かってる、直すから。そこのベッドに横になりなさい」
こうして、また少女の体の修理がくりかえされるのだった。
終
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