今回は、 関西在住のADHD持ちWebライター の希央さんからご寄稿頂きました。
Googleカレンダーで簡単に。発達障害のためのタスク管理
目次 [非表示]
突然ですが、皆さんはこんな事がありませんか?
- やるべきことが積み上がって何から手を付けていいかわからなくなる。
- 大事な予定や期限をよく忘れる。
- 予定がないからと言ってダラっと過ごして一日が終わってしまう。
- その日、何をやって過ごしたのかがはっきりしなくて、もやっとする。
実はこれ、Googleカレンダーに書いておくと全部解決できるのです。
ここから説明するのはひとことで言うなら、学校で言うところの「時間割」を作る方法です。
まずはスケジュール
- まずは現在決まっている予定を書き込む。(重要なものにはリマインダー機能を使う)
最初に今わかっている予定を書き込んでいきましょう。
この日のこの時間帯は会議があるな、約束があるな、病院の予約をしていたな…など、現時点でわかるものを順番に入力していきます。
これらはこのあとの手順で重要になってくるので、丁寧にやりましょう。
また、忘れていてもスマホが通知で教えてくれる、リマインダー機能もありますので、同時に設定しておくと便利です。
- 期限の決まっているものを、タスクとして入力する。
予定入力には予定・リマインダー・タスクという3種類が選べます。
ここではタスク機能を使います。
その際に重要なのが、タスクの設定時間です。
先ほど入力した予定に関するタスクなら、数日前の日付に入力しましょう。
このタスク機能は「できていますか?」の確認の意味が大きいので、ギリギリに期限を設定してしまうと、間に合っていなかったときにたいへん焦ることになってしまいます。数日前に設定しておくことで、できるだけ余裕を持ってこなせるようになります。
- タスクを期限までにこなすために使えそうな時間を、「〇〇をする時間」として入力。
上で入力したタスクに関して、期限の近いものから現状の空き時間に「〇〇をする時間」として入力していきます。
いくつかタスクがあるなら、午前にこれ、午後にこれ、といったふうに、割り振っていきます。
このとき、予定と予定の前後には30分~1時間の空きを作るようにします。
実はこの作業が優先順位をはっきりさせる「時間割」作業なのです。ざっくりとこの日、この時間帯でこれをやるという目標設定をすることが、優先順位の設定に繋がります。
あと、これをしたいなと思ったプライベートのことも書き込んでおくとたいへん捗ります。
- まず一週間無理のない範囲でそのとおりに行動して過ごす。
スケジュールにそって行動してみよう
それでは、決めたとおりに行動してみましょう。
もちろん、重要な予定以外の自分で作った時間割に別の予定が入ってしまった場合は、新しく入った約束や予定を優先します。
これをわたしは「割り込み」と呼んでいます。
この場合、優先順位の変動が起きるので、元々入っていた「時間割」には新しい時間を用意します。
このとき、先ほど作っておいた前後の空きが生きてきます。
元々余裕をもたせてあるので、少し調整するだけで、新しい時間割ができるはずです。
もちろん、体調や精神状態で時間割通りに進まないことは多々あると思いますので、そこは無理せず休むときは休む。これは体調管理面で非常に重要です。
- このやり方があっているなら、次の週の予定を決め、繰り返す。
計画の振り返り
週のどこかでそれまでの振り返りをします。
わたしの場合、毎週土曜日にその週の振り返りをする時間を設けています。
この方法をやりはじめて最初の一週間がどうだったか振り返ってみましょう。
快適に、有意義に過ごせた方は、来週分の入力を最初に戻って繰り返していきます。
逆に、一週間使ってみて、息苦しさを感じた方にはこのやり方はあっていません。無理に続けても精神的束縛になってストレス化してしまうので、すぐに止めるようにしてください。
番外.予定のないときに何をしたかを日記感覚で書き込む。
空いている時間帯やプライベートの時間に何をしていたか、後で振り返りたい場合には、その日を思い返してカレンダーに入力する時間を15分ほど用意しておきます。
そうすれば全体を見返したとき、何をしていたかが一目瞭然になり、「これをやった」という実感を得られ、一日の満足感につながります。
休息日も立派な予定のうち
体調が悪く休息していたのなら、「休息」とはっきり書きましょう。それもあなたにとって立派な予定でありタスクだったのですから。こうやって意味づけすることは、精神衛生上、非常にいいとわたしは考えています。
いかがだったでしょうか?やってみたいなと思った方はぜひ一度試してみてください。
くれぐれも無理はせず、詰め込まずでのんびりと予定を組んでみてくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。希央でした。
著者紹介: 関西在住のADHD持ちWebライター。
ペンネームには障害があれど希望を持ち続けて真ん中(中央)を進んでいきたいという想いを持って日々生きる想いが込められています。
ブログ主の関西の精神保健福祉士の相談支援サービスは、以下からお受付しています。