懐中電灯ライターのHATTAです。本日はマルチツールの元祖LEATHERMANのWAVE+をご紹介します。ロングセラー商品WAVEの正式な後継モデルです。具体的にはプライヤーのワイヤカッターが交換式になったことくらいですが、長年愛用することが前提であるLEATHERMANユーザーにとっては、待ちに待った仕様変更と言えるでしょう。
アウトドア、DIY、その他さまざまなシーンで確実にその仕事をこなすことが出来るマルチツールとしてLEATHERMANを代表するモデルですが、近年様々な専用シーンに合わせたモデルが登場することで、やや影の薄い存在になっていたのも事実。しかし、改めて本製品を触ってみると、その堅実かつ使いやすいツールの塊であることを知ることが出来ました。
詳しく見ていきましょう。
レザーマンがマルチツールである以前に、プライヤーが確実に使えることに触れたいです。いわゆるペンチと表現されることが多いツールですが、プライヤーは何かを掴み、それを把持する仕事をするものです。スプリングの付いたニッパーのように開け閉めを頻繁に行うものではありません。ワイヤーを掴んで捻ったり、細かなパーツを摘まんで引き抜いたり、カシメたりする為のものです。これらの作業をする時、プライヤーの先端部に確りと力を伝えることが出来ることが重要です。WAVE+のハンドルを強く握るとその力が先端部に伝わっていることが分かります。日本人の手には充分なサイズのハンドル長とステンレスのシナリ具合が見事にマッチします。
全長は折りたたんだ状態で約10cm。重さは241g。手のひらの工具箱と呼ばれるほどコンパクトで充分に軽量です。STREAMLIGHTのPROTAC 1L1AAと比べても、そのサイズが如何に小さいかお分かりいただけますでしょうか。
WAVE+はハンドルを閉じた状態で「切る、研ぐ」といった仕事をこなせるツールが付いております。中でも最も使われるであろうナイフも、もちろん外側についております。右利きの方であれば、ワンハンドオープンが可能。「ロックマーク」が完全に露出し、「カチっ」と音がするまで開くとロック完了です。閉じる際は、「ロックマーク」を下に押し下げながらナイフを畳みます。
ナイフの隣にはノコギリがあります。ナイフを開いた時とは逆さまにハンドルを持って爪で引っかけるようにして開きます。刃の全長は65mmほど。粗く立ったノコギリで細かな作業にはあまり向いておりません。枝やロープを切るのには充分使えるでしょう。
ナイフの裏側には同じく切ることを仕事とする波刃ナイフがあります。同様にワンハンドでオープンが可能。この波刃ナイフは、木材などを細かく削ることが出来る作業の他に、ある食品を切るのに最適です。それはパンです。パンの硬さの如何を問わず、直刃のナイフでパンを切ると切り口がグズグズになってしまった経験はないでしょうか?特に柔らかなパンでは上手く切れないハズです。そんな時役立つのが波刃です。パン切包丁と同じように綺麗に切ることが出来ます。キャンプの朝食にパンを食べるときに使えば役立つこと間違いありません。
ハンドルの外側にある最後のツールがヤスリです。波刃の隣にあります。表裏で仕様が異なっており、片側は斧や鉈などを研ぐ時に使う細かなヤスリ。シャープナーとまでは行きませんが斧や鉈であれば充分に研ぐことが出来ます。反対側は木工ヤスリ。目が粗く詰まりにくい感じ。刃の部分にもヤスリが付いており、切る作業も可能です。
続いてハンドルの内側。主に絞める、緩める、ナイフ以外の切る機能が詰まっております。
ナイフ以上に使うかもしれないのがドライバー類。ラージビットドライバーは両端がプラスとマイナスになっており、装着方向を変えることで使い分けることが出来ます。このビットは別売りのビットキットを買うことでさらに使用の幅が広がります。
そして、眼鏡をかけた人や時計の電池を交換するときに便利なのが、スモールビットドライバー です。自分もメガネとコンタクトを使い分ける派ですが、メガネは使っているうちに折り畳む部分のネジが緩むことがあります。これを定期的に絞める必要がありますが、工具が無いとメガネ屋さんに行かなければなりません。同様にクォーツ時計の電池もそう。自分で治せるなら自分でやる。アメリカンブランドならではの発想です。個人的にはこの思想はとても賛成で、上手くできるか否かは別にして、とりあえず自分でやってみるのが好きな人にとってはワクワクするツールだと思います。
評判が良いんだか、悪いんだかのミニハサミ。衣類のホツレを切ったりするのに便利。ナイフを使うまでもない紙や、ちょっとしたものを切るのにはハサミが必要。期待するほどのものではありませんが、あったら使うかな?って感じです。
缶切り&栓抜き。アメリカでは無くてはならないこの二つのツール。日本人にはもう馴染みがなくなりつつあるものですが、海外では未だ現役。たまーに缶切りが必要な時にヒーローになれるアイテムです。
個人的にWAVEの内側のツールを使う時、ハンドルを折り畳んで使うよりも、このように半分開いた状態で使ったほうが握りやすい気がします。特に絞める、緩めるの仕事を行うドライバー類の時は力が入りやすいと思いました。
専用のナイロンケースが付属します。レザーマンのケースはシッカリしているから良いですよね。あまりこだわりはありませんが、長年使うものだけに、ケースも良いものだとテンション上がります。
ワイヤーカッターが取り外し可能になったこのモデル、とても良いですね。交換の刃も取り寄せることが可能です。これで心配することなくガンガン使えます。プライヤー部には、配線の被膜をちぎるクリンパ―の機能もあります。電工にも使えるのでアウトドア以外でもその活躍の場は広いと思います。
これまで多くのLEAHTERMANを見てきましたが、やはりWAVEは安心感があります。マルチツールとうジャンルを確立したモデルの一つと言っても過言ではありません。レザーマンにも一万円以下で買えるリーズナブルなモデルはたくさんありますが、一つ一つのツールが確実に使え、その動作、質感どれをとっても十二分に満足できるアイテムは、やはりWAVE+くらいからになるかと思います。
今年の冬こそソロキャンプデュー、なんて考えている人は是非手にしてほしい一本です。
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アカリセンター スタッフから
WAVE +は通常取り扱いをしていませんが、ぜひご紹介したくご案内いたしました。
期間限定でアウトレット扱いでご提供いたしますので、フラッシュライトのトップページ、アウトレットコーナーからお求めください。
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