2019年12月5日(木)
今週末に大一番を迎えるウインブライトは、先週末31日(土)の夜に成田空港から出国し、1日(日)には無事に香港のシャティン競馬場へ到着しています。3日(火)にはオールウェザーコースでキャンターを消化し、最後には松岡騎手に乗り替わり、角馬場での歩様確認が行われました。
昨日は、松岡騎手が騎乗し芝コースにて最終追い切りがかけられました。単走で6Fからピッチが上がると速いラップを刻み、直線も馬なりのまま、ラスト2Fを11秒0→11秒0というラップで駆け抜けていました。時計は6F74秒4、4F47秒5、2F22秒0でした。
松岡騎手は「輸送をすると腰に反動が来ることもあるので、そこだけが心配でしたが、昨日跨ってみたら腰の状態が凄く良かったんです。さらには春の時は初めてで気合不足のところがあったのですが、今回は2度目で馬がここで競馬をすることを分かっており、気合乗りも良かったんです。これなら前回のような気を入れる調教は必要ないと思い、最後まで馬なり調教にしました。気合が入っている分、前半掛かるのを抑えるのに苦労しましたが、最後まで手応えは良く、動きも抜群でした。この秋は納得のいくデキに持っていけていませんでしたが、今回はやっといいデキに戻ってきました。春の香港と比べても、気合を乗せなくてはいけないなど調教で何も気にする必要がなかった分、デキは今回の方が上だと感じるほどです。精神面といい、馬体面といい、文句のつけようのない状態だと思います」と好状態を伝えてくれました。
続けて、「馬場は春同様硬いですが、木曜日に雨が降る予報とのことなので、どれくらいそれが残るかですね。ただ、春も雨が降っても乾きが早く、当日は速いタイムが出ましたからね。もちろんこのコースのレコードホルダーですし、時計が速くなっても大丈夫ですし、多少渋っても問題はありません。今回はアーモンドアイという素晴らしい目標がいて、その馬を倒すにはどうしたらいいのかをずっと考えていたので、ライバルの出走回避は残念としか言いようがありません。それにより、挑戦者の立場から迎え撃つ立場に変わり、大きなプレッシャーも感じますが、ブライトとはずっとコンビを組んでいて、この馬のことは自分が一番分かっていると自信を持って言えます。今の状態でブライトの力を出し切れば、このメンバーでは相手はいないと思いますし、今回も1着という最高の結果を出したいと思っています。頑張ってきます」と力強く語ってくれました。
そして本日は1時間の運動を消化し、正式に8日(日)香港シャティン8R「香港カップ・GI」芝2000mに松岡騎手で出走が確定し、ゲート番号は8番に決まっています。なお、発走は日本時間で17時10分、現地時間で16時10分となっています。
畠山吉調教師は「内が有利なコースなだけにできるだけ内をと思って抽選を引かせていただいたのですが、大外枠になってしまい大変申し訳ありません。ただ、もう決まったことですし、あとは与えられた条件でいいレースができるよう、松岡とも相談します。それでも、大外枠といっても8頭ですから、大きな不利ではないと思っています」と大外枠にも気持ちを切り替えていました。
続けて、「輸送会社の方からも『2度目で馬も落ち着いているし、前回よりも良かったですね』と言ってもらえたように、輸送を無事にクリアしてくれました。馬体重も到着時は487キロで、日本の検疫で最後に量った時が491キロだったので、ほとんど減っていません。昨日の追い切りの動きも良かったですし、今朝も反動はなく順調で、明日、明後日はオールウェザーコースで最終調整を行う予定です。前回はかなりの暑さで調整も難しかったですが、今回は昼でも肌寒いくらいで、朝晩は寒く、ブライトにとってはいい気候だと思います。秋2戦より明らかにデキは上向いていますし、今回も春のような結果が出せたら最高です」と締めくくっていました。
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